多頭飼いをしているとトイレの置き場所に困ったり、そもそもトイレを共有で使っていいのか迷ったことはありませんか?
猫にとってトイレはとても大切で、無くてはならないアイテム。間違った置き場所や使い方をしては、猫の健康を害してしまうかもしれません。
私は3匹の猫の多頭飼いを始めて6年間、試行錯誤しながらトイレの置き場所と使い方を工夫しながらやってきました。
あっちに置いてみては使われなかったり、トイレの数が少なすぎてトイレの回数が減ってしまったこともありました。
そこでこの記事では多頭飼い歴6年の経験をもとに、私が実際にトイレを置いている置き方と共用トイレの使い方までを、イラスト図を用いて分かりやすく解説しています。
この記事を読めば「多頭飼い時のトイレの置き方のポイントや共用トイレの使い方のコツ」のすべてが分かります。ぜひ最後までご覧になっていただいて、幸せな多頭飼い猫くらしををしていきましょう。
【実例】多頭飼いトイレの置き場所
多頭飼いトイレの置き場所は、
「部屋の隅などの壁際で、普段あまり通らないけど行きやすい場所」をおすすめします。
その理由を我が家の実際に置いているトイレの実例をもとに解説していきます。
我が家の多頭飼いトイレの使用数は全部で「6個」使用しています。
それぞれの愛猫のケージの中に1つずつで合計3つ、部屋の角に2つ、そのほかにメインの部屋の外に、念のためのトイレ1つ置いてあります。
ケージ内のトイレはそれぞれケージに入った時のために用意してあります。ただ普段から入口は開けてあるので自由に出入りはできます。
部屋の角には猫の数よりトイレが多いほうが良いという情報と、尿石の病気持ちのため、トイレをできるだけ好きなところでできるように多めに配置してあります。
部屋の外のトイレは、念のため部屋の外でしたくなった場合にするための場所として用意してあります。
自然とそれぞれの専用トイレが決まってくる
それぞれの愛猫が使うトイレがおおよそ自然に決まります。
メインはそれぞれのケージ内にあるトイレ。やはり慣れている点と自分のにおいがついているトイレを使う傾向にあるようです。
しかし完全に使い分けるわけではなく、部屋の角のトイレは共用で使ったりしています。
使用頻度は「慣れているトイレ」と角の「通り道ではないトイレ」が多い
使用頻度は慣れているトイレと、普段通り道ではない図の右上のトイレの使用頻度が多いです。やはり普段通らない隠れている場所の方がしやすい傾向にあるようです。
※右下のトイレは良く使うキャットタワーの下にある
トイレを置く場所は、「部屋の隅などの壁際で、普段あまり通らないけど行きやすい場所」が良いと言えます。
多頭飼いトイレは共用でも大丈夫だが、最低でも頭数以上は欲しい
多頭飼いのトイレは共用でも大丈夫です。我が家の場合も部屋の角においてある2つのトイレを共用で使用しています。
ただ専用トイレは決まる傾向にあるので、最低でも頭数と同じ数のトイレはあったほうが良いです。その方がストレスなく使用できます。
普段からトイレの片づけを頻繁にできない場合も多めのトイレの用意をおすすめします。トイレが汚れているとやはり嫌がる傾向にあるので、こまめに片付けられない場合は、プラス1個のトイレを用意してあげてください。
多頭飼いトイレにおすすめのタイプは特にないが、猫におすすめのタイプはある
多頭飼い限定で、おすすめのトイレは特にありません。要は多頭飼いだろうと1匹だろうと、あまり関係ないということです。
通常のトイレにおいてのおすすめは、その人の好みによります。
シンプルに言えばこのようになります。
しかし猫から見たら少し違ってきます。その理由は猫のトイレのやり方を見たら分かります。
猫は一度した場所にしたがらないため、大きめのトイレが猫にやさしい
猫は同じトイレの中で、同じ場所にしたがりません。
1回目に左端にしたら、次は右側にします。猫と暮らして13年ですが、ほとんどの場合でこのようなやり方になっています。
このことから言えることは、「においがする近くではしたくない」ということです。いかに猫がきれいなトイレを好むかが分かると思います。
そのため猫目線で言えば、「できるだけ大きめのトイレ」を用意することが望ましいです。大きめのトイレが置けない場合は、トイレの数を多めに置くようにしてあげることで、同じ効果に期待できます。
我が家の場合もケージ内に置くトイレが多くフルカバータイプなどは置けないため、ハーフカバーなどのトイレを置いています。
大きめのトイレが置ける場合は「フルカバータイプ」が掃除が楽になる
フルカバータイプのトイレは周りが全て囲まれているため、猫砂が飛び散りにくくなっています。また大きさも猫が中に入っておしっこやうんちをするため、大きめにできています。
要は猫にとっても、人にとってもいいことがたくさんあるトイレと言えますが、しかしながら欠点もあります。
フルカバータイプの欠点は「重い」ということです。
トイレの砂を捨てるときなどに、トイレが重いと持ち運びが大変になります。その点を気にしないで使えるのであれば、フルカバータイプは万能の猫トイレと言えそうです。
フルカバータイプのトイレ
多頭飼いトイレの置き方、共用、実例まとめ
多頭飼いトイレの実例を踏まえた置き方と共用についてまとめました。
すべての多頭飼いの状況に当てはまるとは言えなないので、こんなやり方もあるんだと思ってもらって、自分の家や猫に合ったやり方で、幸せな猫くらしをしていきましょう。
【基本】多頭飼いトイレの置き方と置き場所の基礎知識
ここでは一般的に言われている、多頭飼い時のトイレの数や配置について紹介します。
トイレの数と種類
猫の数に応じたトイレの数 猫の多頭飼いにおいて、トイレの数が十分であることは非常に重要です。
基本的な目安として、猫1匹あたりにトイレを1つ設置し、さらに予備のトイレを1つ設置することが望ましいとされています。これにより、猫同士のトイレの取り合いや排泄場所の競合を防ぎ、ストレスを軽減させることができます。
猫1匹あたりのトイレの必要数
猫1匹に対して最低1個必要です。
猫の数に応じて適切なトイレ数を確保することで、猫がストレスなく快適にトイレを使用できる環境を整えることができます。例えば、3匹の猫を飼っている場合、基本的な目安としてトイレは4つ設置することが望ましいです。
これにより、トイレが埋まってしまった場合や、猫同士のトラブルを避けることができます。
多頭飼いにおける予備のトイレ
予備の数は猫の数+1個以上あると効果的です。我が家の場合は2倍(3匹で6個)あります。
予備のトイレを設置することは、猫のストレスを軽減し、トイレの維持管理が容易になります。予備のトイレがあることで、トイレの掃除や消臭が行いやすくなり、猫が常に清潔で快適なトイレ環境を維持することができます。
トイレのタイプと選び方
猫のトイレには、オープンタイプとカバータイプの2種類があります。オープンタイプは、天井がないため通気性が良く、猫がトイレの中で見渡すことができます。
一方、カバータイプは、天井がありプライバシーが守られるため、猫が安心して排泄ができます。どちらのタイプを選ぶかは、猫の性格や飼い主のニーズによって異なります。
オープンタイプとカバータイプの違い
オープンタイプは、通気性が良く、猫がトイレの中で見渡すことができます。
しかし、プライバシーがあまり守られないため、猫が緊張しやすい場合があります。また、オープンタイプのトイレは、猫が砂をかける際に砂が周囲に飛び散ることがあります。
カバータイプは、天井がありプライバシーが守られるため、猫が安心して排泄ができます。また、砂が飛び散ることも軽減されます。
しかし、通気性が悪く、猫が暑くて苦しいと感じることがあるため、適切な換気を心掛ける必要があります。また、カバータイプは、猫がトイレの中で見渡しにくいため、猫が緊張しないようにする工夫が求められます。
猫の好みと適切なトイレサイズ
猫の好みは個体差がありますが、一般的にはトイレが広くて、身体を十分に動かせるスペースがあることが好まれます。適切なトイレサイズは、猫が全身を入れても余裕がある程度の大きさが理想です。
また、猫の年齢や体型、体調に応じて、トイレの高さや入り口の形状も考慮することが重要です。
トイレの配置
猫がトイレを快適に使用できるよう、プライバシーを保つ配置方法を工夫しましょう。
トイレ周辺に視線を遮るアイテムを設置したり、静かな環境を確保することで、猫が安心して排泄ができる環境を整えることができます。
視線を遮るアイテムの活用
トイレ周辺に視線を遮るアイテムを設置することで、猫が他の猫や人間の目から隠れて排泄できるようになります。
例えば、パーテーションや観葉植物などを利用して、トイレを目立たない場所に配置することが効果的です。
静かな環境の確保
猫がトイレを使う際、静かな環境が好まれます。騒音や他の猫や人間の気配がある場所では、猫が緊張してトイレを使用しづらくなります。
トイレを設置する場所を選ぶ際は、家の中で比較的静かな場所を選び、猫がリラックスできる環境を整えましょう。
猫同士のトラブルを避けるための距離感
猫同士のトラブルを避けるために、トイレ間の適切な距離を保つことが重要です。
トイレが近すぎると、猫同士が排泄中に気配を感じ合い、ストレスを感じることがあります。トイレを配置する際は、猫同士が互いのプライバシーを尊重できるように、適切な距離感を確保しましょう。
トイレ間の適切な距離
トイレ間の適切な距離は、猫が互いの気配を感じずに排泄できる程度の距離が望ましいです。
具体的には、部屋の角や壁沿いにトイレを設置し、できるだけ互いのトイレが見えないような配置を心掛けましょう。
階段や部屋の利用
階段や部屋を利用して、トイレを異なる階や部屋に配置することも、猫同士のトラブルを避ける有効な手段です。
異なる階や部屋にトイレを設置することで、猫が互いに干渉しないように排泄できる環境を整えることができます。
各部屋でのトイレ設置のポイント
各部屋でトイレを設置する際には、その部屋の特性を考慮し、適切な配置を心掛けましょう。
寝室やリビングでの配置
寝室やリビングは、家族が過ごす場所であるため、猫も人間と一緒に過ごすことが多いです。
このような場所にトイレを設置する際は、視線を遮るアイテムを利用して、猫が人間から見えにくい場所に配置しましょう。
また、家族が過ごす空間にトイレの臭いが漏れないよう、消臭効果のある猫砂や消臭スプレーを使用することが効果的です。
バルコニーや洗面所での配置
バルコニーや洗面所は、通気性が良く、水回りが近いため、トイレの配置に適しています。ただし、寒さや暑さに対して猫が敏感であることを考慮し、適切な温度を保つ工夫が必要です。
例えば、冬場はバルコニーにヒーターを設置し、猫が暖かい環境でトイレを使用できるようにしましょう。また、洗面所の場合は、水滴が猫砂に付着しないように注意し、清潔な状態を維持しましょう。
まとめ【基本】多頭飼いトイレ
猫の多頭飼いにおけるトイレの置き方は、猫のストレスを軽減し、快適な生活環境を提供するために重要です。
適切なトイレ数やタイプを選び、プライバシーを保ち、猫同士のトラブルを避けるための適切な距離感を確保することが求められます。
また、各部屋でのトイレ設置のポイントを考慮し、猫が安心して排泄できる環境を整えることが大切です。これらの工夫を行うことで、猫たちがストレスフリーな生活を送ることができるでしょう。