猫がゴロゴロ鳴く理由を解説!ゴロゴロ言い過ぎは病気のサインかも?

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猫がゴロゴロ鳴く理由を解説!ゴロゴロ言い過ぎは病気のサインかも?

猫を飼っている方なら誰でも一度は耳にしたことがあるでしょう、猫の「ゴロゴロ音」。

この特有の音が、猫が何を感じているのか、何を伝えたいのかを感じ取るには、一筋縄ではいきません。

なぜなら、この音には猫がリラックスしている時だけでなく、ストレスを感じている時、甘えたいとき、さらには体調が悪いときなど、多くの状況で使われるからです。

この記事では、ゴロゴロ音の背後に隠された猫の心情やニーズを、科学的根拠なども交えながら詳しく解説します。

ぜひ、猫のゴロゴロ音がどのような意味を持つのかを知って、愛猫とのコミュニケーションをさらに深めていきましょう!

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すべての始まりは「子猫と母猫のコミュニケーション」にあり

子猫が生まれてすぐ、母猫との最初のコミュニケーション手段の一つとして、ゴロゴロ音が使われています。

ゴロゴロ言い過ぎだよ、と思うくらい子猫はゴロゴロを使います。

この独特の音は、安心や信頼を伝えるための手段であり、「ごはん食べたいよー」「大好きだよー」または「甘えたいよー」といったメッセージの意味があり、人間の赤ちゃんが泣いて母親の注意を引くように、子猫もまたゴロゴロ音を使って母猫の気を引いているということです。

大人の猫がゴロゴロ音を発する際にも、この子猫時代に学んだコミュニケーションが基礎となっていて、私たち人間にも同じような意味合いで使われています。

猫がゴロゴロと鳴く7つの理由

猫がゴロゴロと鳴くときは、どのような意味があるのでしょうか?

猫がゴロゴロと鳴く時に考えられる理由7つについて解説します。

1. 機嫌が良い、幸せな時

多くの猫は、リラックスしているときや幸せなときにゴロゴロ音を出します。

猫が飼い主の膝の上でゴロゴロしている場合、その猫はおそらくとても心地よく感じているでしょう。猫は心地よさや安心感をゴロゴロ音で表現することが多いのです。

2. 緊張やストレスを落ち着かせたい

猫が急に警戒し始めたり、他の猫や人との相互作用で緊張していると感じたとき、ゴロゴロ音で自分自身を落ち着かせようとすることがあります。

この場合、ゴロゴロ音は「自分を落ち着かせたい」という猫の内なる願望を反映しています。

3. 体調が良くない

もし猫がゴロゴロしながら食欲がない、元気がないなど、他の体調不良のサインを示している場合、そのゴロゴロ音は「何かがおかしい、気をつけて」という警告かもしれません。

このような症状が続く場合は、獣医に相談することが重要です。

4. 甘えたい

猫がゴロゴロ音を出している場合、それは「甘えたいよー」と言っているかもしれません。猫があなたに近づき、ゴロゴロ音を出すことで、その猫はあなたに対する信頼と愛情を表現しています。

5. 安心・安全のサイン

新しい場所や人々、他のペットと初めての対面で猫がゴロゴロ音を出す場合、それは「大丈夫、この場所は安全だよ」というメッセージを送っている可能性があります。

6. 他の動物とのコミュニケーション

猫が他の動物に対してゴロゴロ音を出す場合もあります。

これは「威嚇するつもりはないよ」という意味であったり、逆に「ここは私の領域だから注意してね」といったメッセージが含まれる可能性があります。

7. 要求

猫は「ごはんが欲しい」「遊んでほしい」などの要求を、ゴロゴロ音を使って伝えることがあります。このゴロゴロ音は、いわば猫版の「お願い!」と考えることができます。

すべてのゴロゴロ音の背後には、猫が小さいころに母猫との間で形成したコミュニケーションの基本があります。猫が大きくなっても、この基本的な「言語」は変わらず、人間や他の動物に対しても使用されます。

以上のように、ゴロゴロ音は猫が表現する多くの感情やニーズ、状態を理解するための非常に有用な手がかりです

何か気になるポイントがあれば、その他の行動や症状と合わせて猫を観察し、必要な場合は専門家の意見を求めましょう

求めるときは「誘う鳴き声」を使い分けている

猫が何かを求めるときには、特定の種類の「ゴロゴロ音」を使うことがあり、一般的に「solicitation purrs」と呼ばれ、日本語では「誘う鳴き声」や「勧誘の鳴き声」と訳されます。

このタイプのゴロゴロ音は、猫がごはんが食べたい、撫でられたい時など何かを要求する際に特によく使用され、通常のゴロゴロ音とは異なり、一般的に、より高い周波数を含むことが多いです。

これは猫がその音で人間の注意を引き、自分の要求をより効果的に伝えようとしているとされています。

いくつかの研究では、この「誘う鳴き声」が非常に効果的であると指摘されています。特に、猫がこの種のゴロゴロ音を使うと、人間はその音に対して何らかの行動(例えば、猫を撫でる、食事を与えるなど)を取る可能性が高くなるという報告があります。

これによって、猫と人間の間で非言語的なコミュニケーションが行われ、猫が何を求めているのかがより明確になります。

この「誘う鳴き声」は、猫が他の猫や動物に対して使うゴロゴロ音とは異なる可能性があり、猫が人間との関係で特に発展させたコミュニケーション手段であるとも考えられています。

参考:The cry embedded within the purr

猫のゴロゴロが与える私たちへの効果

ゴロゴロが猫にとってのコミュニケーションツールであることは理解できましたが、そのゴロゴロ音が私たち人間にとって、どのような影響があるのでしょうか?

ゴロゴロ音の人に対する効果について、解説していきます。

血流改善効果がある

ゴロゴロ音にも含まれている「低周波音」。人体へのいい影響があるかもしれません。

名古屋大学大学院医学系研究科の研究によると、低周波音に含まれる人の皮膚血流を改善できる音成分(sound spice®)が発見されたと報告されています。

ポイント
○低周波騒音の中に健康に有益な音成分が含まれている可能性が明らかになりました。
○この音成分の短時間刺激により、皮膚血流が改善されることが分かりました。
○この音刺激は、耳ではなく血管に作用している可能性があります。

低周波騒音に含まれる血流改善効果を持つ音成分の発見

まだ一部の研究報告だけですが、人間やマウスを対象とした実験で、耳ではなく血管を直接刺激して血流を改善し、冷え性や皮膚体温をあげる可能性があるということが報告されています。

今後の中では低周波音の中でも、健康にいい音成分だけを取り出せる技術を開発することにより、高速道路などによる低周波の騒音問題への新たな対策も期待されています。

骨密度の維持や骨折の治癒…?

骨密度や骨折に効果があるとも言われていますが、あまり期待しすぎにも注意が必要でしょう。

猫のゴロゴロ音が骨折やその他の物理的な治療に有効であるとする科学的証拠は限られています

一部の研究や報告では、猫のゴロゴロ音の周波数(通常25〜150ヘルツの範囲)が、人間や他の動物において骨の成長や治癒、疼痛の緩和、損傷した筋肉や腱の治療などに一定の効果があると…。

しかし、これは主に仮説の段階であり、確固たる証拠に基づいたものではありません。

ゴロゴロ音が持つ治療的な効果についての論文や研究も存在するようですが、これらはまだ十分に確立された科学的な事実は乏しいです。

したがって、猫がゴロゴロと鳴いているからといって、それが必ずしも骨折やその他の物理的な問題に対する治療効果があるわけではないと覚えておきましょう。

猫が医者に成れる(慣れる)日は、まだまだやってこなそうです…。

リラックス効果は証明されていない⁉

周波数が100 Hz以下の音波を「低周波音」と呼ぶことは一般的であり、この種の音が副交感神経に良い影響を与える可能性があるという説は、音響療法やリラクゼーション研究で注目されています。

副交感神経は「休息と消化」の状態に導く役割を果たし、リラックスやストレス解消に寄与するとされています。

現時点での研究はまだ限られているものの、低周波音が副交感神経を刺激し、リラックス効果をもたらす可能性については一定のポジティブな報告もあります。

このような仮説が科学的に確立されれば、日常生活や治療においても新しいアプローチが可能になるかもしれません。

未確認の効果であるとはいえ、期待されるポテンシャルは高く、今後の研究が待たれます。

低周波音がセロトニンの分泌を促す⁉

低周波音がセロトニンの分泌を促進するという説は、一部の研究で取り上げられています。

セロトニンは、俗に「幸福ホルモン」とも呼ばれ、心の安定やリラックス状態、さらには睡眠の質にも影響を与えるとされていて、その可能性には多くの人が興味を抱いていることでしょう。

しかし、まだこの説を全面的に支持するような広範な科学的証拠は残念ながら揃っていません

音響療法やリラクゼーションの研究で音が心地よいと感じることで心の安定やリラクゼーションが向上するというデータはあるため、低周波音がセロトニンの分泌に一定の影響を与える可能性はあるかもしれません。

このような初期の研究結果は期待を持たせるものがあり、今後のより詳細な研究が待ち望まれています。

科学的な根拠がさらに積み重ねられれば、低周波音を活用した新しいリラクゼーションや心の健康に対するアプローチが開発されるかもしれません。

本当の効果は「かわいい猫が発する音なら何でも効果がある」ということ

猫のゴロゴロの効果は、世間では「科学的根拠」や「研究報告」などが取りざたされていますが、私が思うに「猫が発しているから」という部分が一番大きく影響していると思います。

私も猫を飼っていますが、そのかわいい猫がどんな行動をとってもかわいく見え、癒されてしまうのです。

例えば毛を逆なでて「ウーッ」威嚇している時もそうですし、目の前に来て目を見つめて「ゴロゴロ」している時も、どちらも癒されてしまいます。

これは「猫だから」言えることで、自分にとって嫌いな、例えば「ゴキブリ」が「ゴロゴロ」と音を鳴らしたことを想像しても、癒されはしないのではありませんか? むしろ「怖い」などの恐怖や気色悪さをイメージしてしまうと思います。

つまりこれは、「猫だから」ということです。

そこに科学的根拠や研究報告は関係ありません。「ただ猫がかわいい、だからすべてが癒される」ということではないでしょうか。

みなさんはどのように考えますか? 

特に注意が必要なゴロゴロ音

猫は様々な場面でゴロゴロ音を出しますが、特に以下の場面においてのゴロゴロ音には注意が必要かもしれません。

元気がない時

猫が体調不良や痛みを感じている場合、ゴロゴロ音を発することがあります。これは自己治癒や緊張を解く目的で行われる場合があるため、少し元気がない時は病気の可能性も有るため、他の症状と合わせて判断して、獣医師に相談するようにしましょう。

引っ越しをしたとき

猫のゴロゴロ音は、その環境や状況によっても意味が変わる場合があります。例えば、新しい場所や不慣れな環境でゴロゴロ音を発する場合、それは猫が不安を感じている可能性があります。

もし最近引っ越しなどの環境が大きく変わるなどの変化があったときは、じっくりと観察して、様子を見てあげるようにしましょう。

新しい猫や動物を迎えた時

新しい猫や動物を家に迎えた際に既存の猫がゴロゴロ音を発する場合、その音が何を意味しているのか注意深く観察することが重要です。

ゴロゴロ音は一般的には安心やリラックスを示すものですが、状況によっては他の意味を持つこともあります。

  1. 警戒や緊張の解消:既存の猫が新しく迎えた猫や動物に対して警戒心を持っている場合、ゴロゴロ音はその緊張を和らげるために発されることがあります。
  2. ドミナンス(優位性)の表現:ゴロゴロ音は場合によっては自分がテリトリーの主であるというドミナンスを表現する手段としても使われます。
  3. 不安やストレス:新しい猫や動物が来たことで環境が変わり、それによってストレスや不安を感じる場合、ゴロゴロ音が発されることもあります。
  4. 親和性の証明:一方で、ゴロゴロ音は新しい猫や動物と友好的な関係を築くための信号として発されることもあります。

以上のような状況で猫がゴロゴロ音を発している場合は、猫の健康状態や心理状態に注意を払い、必要であれば獣医に相談することが推奨されます。

まとめ「猫だから…」

この記事では、

  • すべての始まりは「子猫と母猫のコミュニケーション」にあり
  • 猫がゴロゴロと鳴く7つの理由
  • 求めるときは「誘う鳴き声」を使い分けている
  • 猫のゴロゴロが与える私たちへの効果
  • 特に注意が必要なゴロゴロ音

について解説していきました。

猫のゴロゴロは母猫とのコミュニケーションに由来するものであり、その対象が人に変わったということでした。

そしてまた、鳴く理由にも様々な理由があり、注意が必要なゴロゴロもありました。

でも最終的には、ゴロゴロ効果の根拠は「猫が発しているから」ということではないでしょうか?

皆さんも猫のゴロゴロについて考察して、また病気予防の合図としても活用し、「happy cat life-幸せな猫くらし」を送っていきましょう。

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