キャットフードの保存方法が、「輪ゴムで止めている」「折りたたんで封をしている」「冷蔵庫に入れている」、こんな方は注意が必要です。
正しい保存の方法をしないと、知らない間に傷んでしまっているかもしれません。傷んでいるキャットフードを愛猫に与えてしまうと、健康に影響が出てしまうこともあります。
この記事では実際にフードストッカーなどを使用している私が、正しい保存方法と保管容器について紹介・解説しています。
参考にしてもらって快適で安全・安心な猫暮らしをしていきましょう。
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キャットフードの適切な保存方法【ドライ・ウェット】
ここでは、どうしても残っていまい、傷みがちなキャットフードの正しい保存方法を解説します。
【ドライフード】の保存方法と注意点
ドライフードは、密封性のある容器に入れて、直射日光や湿気のない場所で保存しましょう。
開封後のドライフードは、酸化や湿気によって劣化しやすい性質があるため、水分が多いウェットフードと比べて傷みにくいと言われていますが、適切な保管方法での保管が推奨されています。
我が家は真空フードストッカーを使用中
また、劣化したドライフードは、猫の健康に悪影響を与える可能性があるので注意が必要です。
おすすめはこちら。
- シリコン製の密封パッキンがついたもの
- 真空フードストッカー
ドライフードは湿気によって劣化しやすいため、密封性のある容器で保存し、直射日光や湿気を避けた場所に保管しましょう。
真空なら湿度は関係なし
また、ドライフードは冷蔵庫での保管は控えるようにしてください。
温度差による結露によって、傷んでしまうことがあるため、しないようにしましょう。
【ウェットフード】の保存方法と注意点
ウェットフードは開封後、冷蔵庫で保存し、早めに与えることが望ましいです。
開封後のウェットフードは、細菌の繁殖が早く進むため、冷蔵庫で保存する必要があります。
開けたちゅ~るは、冷蔵庫で保管してます
開封後は常温での保存は傷んでしまうので避けるようにして、長期保存は避け、できるだけ早く与えるようにしましょう。
【獣医師インタビュー】動物病院でちゅ~るの開封後の使用期限を聞いてみました
私が実在している動物病院に「開封後のちゅ~るの使用期限」について尋ねたところ「開けた次の日まで」という回答が得られました。
これは安全性を考慮して、短めの期間を言った可能性も有りますが、開封後、冷蔵庫の保管で1~2日程度を目安にして早めに使い切るようにしてください。
ちょっと、もったいない気も…
使い切れずに残ってしまった場合などでも、「もったいないから」と言っていつまでも取っておくことは避け、古いものは処分して新しいものを与えるようにしてください。我が家でもそのように実施しています。
食べ残したときの注意点と対処法
猫は気まぐれな面もあるため、食べてくれない時もあります。
しかしよく観察しないと、体調が悪くなっていることもあるため注意が必要です。
食べ残しが続く場合は、量を調整するかフードの種類を変える
食べ残しが続く場合は、まずは体調に変化がないか、よく観察するようにしてください。
体長に異常が無い場合は、キャットフードの量を調整するか、猫が好むフードに変更しましょう。
様々な理由によって食べ残しが続くと、栄養不足や健康問題が発生する可能性があります。猫が好まないフードを強制的に与えると、ストレスがかかり、食欲不振につながることもあるので注意してください。
無理やりはもちろんダメだよ
- 猫の食事量や好みに応じて、キャットフードの量を調整する
- 猫が興味を示すフードや、別のブランド・味・形状のキャットフードに変更してみる
- 獣医師に相談し、猫に適したフードを選ぶ
また、フードに飽きてしまった可能性も有るため、よく愛猫の状態を観察して判断するようにしてください。
安易に種類を変えると、本当の原因を見えなくしてしまう可能性も有るので注意が必要です。
⇒猫がキャットフードに飽きる理由と正しい対処法【やってはイケないNG行為】
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【やってはイケないNG行為】猫が急に餌を残すのはキャットフードに飽きたから?
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飽きた場合は "マタタビ" をかけるという手段もある
猫によってはマタタビが大好物で、ものすごい勢いで欲しがる猫がいます。
私が飼っている猫も、3匹ともマタタビに気付くなり、ものすごい勢いで欲しがります。そのマタタビをキャットフードにかけることによって、一時的にキャットフードを食べさせることができます。
しかしこの方法は、「本当の食べない原因を見えなくする」危険性も有るので多用はできませんが、ちょっと叔父に飽きた時などには有効なので、試してみてはいかがでしょうか。
誤って、こぼさないように注意!
マタタビはそのほかにも脱走時にも使われることもあり、いろんな活用方法があります。しかし、大量に摂取すると「呼吸器系がマヒ」することもあるため、与える量には注意が必要です。
また、マタタビを保管しておく場所も猫の手の届かないところにしまわないと、勝手に漁ってしまうこともあるのでしっかりと管理するようにしてください。
マタタビに関する使用方法と詳細な注意点は下記の記事も参考にしてください。
⇒【注意が必要】猫の脱走にはマタタビを焚くと効果あり!?【その他の使い方も】
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【注意が必要】猫の脱走にはマタタビを焚くと効果あり!?【その他の使い方も】
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キャットフードを保存容器に入れて保存する方法
キャットフードを保存容器に入れて保存する方法は大きく分けて2つの方法があります。
その2つとは「外装ごと(あるいは別の袋に移し替えて)保存する方法」と「中身だけを移して保存する方法」です。
それぞれ特徴やメリット・デメリットがあるので紹介・解説していきます。
外装ごと(あるいは別の袋に移し替えて)保存する方法
袋ごと入れるため、保存容器の衛生状態にはそれほど気を遣わなくても大丈夫です。
袋ごと保存容器で保存するときのメリット
- 保存容器に直接触れないので保存容器を清潔に保てる
- 取り出すときに袋ごと持って取り出すことができる
- 1つの保存容器に複数の種類を入れられる
袋ごと保存容器で保存するときのデメリット
- 元々の外装のほかに袋の用意が必要
「購入した時の外装」は毎日の普段使いに使うのがおすすめ
購入するときにキャットフードが入っている外装は、遮光性、空気の透過性などキャットフードを日常化で保存するための設計がなされています。
ホームセンターやペットショップなどで売られているため、キャットフードの品質を保ちながら販売することを考慮してあります。毎日出し入れしたり、手で触っても劣化しにくいように作られているため、丈夫な初期の外装は普段使いが向いています。
一方保管する場合の袋については、真空保存の場合はどんな袋でも構いません。真空保存するので袋の封をする必要もないため、身近にある袋を用意しましょう。
ただし、スーパーの袋などの「すぐに破れる袋」や「においが移る袋」はキャットフードの品質に悪影響の可能性があるので避けるのが無難です。おすすめはジップロックなどの市販品の保存用の袋。
ジップロックなどの保管用の袋は、保管用で丈夫にできているためキャットフードの保管としても向いています。
中身だけを保存容器に移し替えて保存する方法
中身だけを移し替える場合は、保存容器を清潔に保つ必要があります。
中身だけを保存容器に移し替えて保存するときのメリット
- 取り出すときに丸ごと持たなくていい
中身だけを保存容器に移し替えて保存するときのデメリット
- 保存容器を定期的に洗う必要がある
- スクープなどの取り出す道具が必要
- 1つの容器で複数の種類を保存できない
- 賞味期限などを記録しないと分からなくなる
- 製品名などを記載しないと分からなくなる
それぞれの保存方法による注意点や理由などは下記を参考にしてください。
保存容器ごとの注意が必要なポイント
保存容器ごとに特性があり、それぞれポイントと注意点が違っています。
「ガラス瓶」保存時のポイントと注意点
- 透明なため、光が当たらない工夫が必要
- ラベルなどを張り付け、必要な情報を書き込む
- 脱酸素剤や珪藻土などを同時に入れる
- 割れないように保管場所に注意
ガラス瓶は丈夫な反面、透明であったり、また割れていしまうといった危険性があります。保管するときは遮光ができる保管場所を選び、しっかりと保管する場所を決めて、使用するようにしましょう。
「プラスチック容器」保存時のポイントと注意点
- 透明なものは、光が当たらない工夫が必要
- 大きさが大きいと扱いにくいので注意
- スクープなどの保管状況にも注意
- ラベルなどに必要情報を書き込んでおく
- 傷がつくと細菌類がたまるので、定期的にチェック
プラスチック容器は手軽な反面「傷がつきやすい」という一面があります。使用するときはキャットフードを出し入れするスクープなどの素材にも注意しながら、丁寧に扱う必要があります。
またガラス同様、透明な製品が多いため、遮光できる保管場所で保管しましょう。
「金属容器」保存時のポイントと注意点
- 保存容器がさびることがあるので定期的にチェック
- 蓋の開け閉めなどで怪我をしないように注意
- 容器自体が冷たくなることがあるので結露などに注意
金属容器は、容器自体が変化してしまうことがあるため、長期保管には向いていません。そのためとりあえずの保管以外の場合は、違う素材の保管容器を用意することをおすすめします。
油断しているといつの間にキャットフードに錆が移ってしまったなんてことがないように注意しましょう。
「フードストッカー」保存時のポイントと注意点
- 直接中身を空ける場合は清潔にする必要がある
- 袋で保存の場合は、袋の封をしないようにする
- 充電を忘れると、真空を維持できなくなるから注意
- 透明な場所からの光の入り込みに注意
保存方法の注意点まとめ
保存容器ごとに注意点は様々ありますが、基本的な注意点は共通する部分が多いです。
まとめると次のようになります。
特に重要なのは酸化の原因になる「熱」「光」「水分」「酸素」に対する対策です。
これらの要素に対して、正しい対策をしないとあっという間に傷んでしまうため、正しく理解して保存するようにしましょう。
このあと下記にて、その重要な要素である「熱」「光」「水分」「酸素」について、危険な考え方を例に挙げて詳しく解説していきます。
【酸素だけ危険はNG思考】間違いだらけのキャットフード保存方法
傷む原因として「酸化」をイメージする人が多いと思います。
キャットフードにはタンパク質や脂質などがたくさん含まれており、それらの成分と酸素が結びくことによって酸化してしまいます。
酸化すると嗜好性や栄養性が低下してしまい、嫌なニオイも発生します。
しかしそんな酸化を防ぐには、一般的には「酸素」を取り除けばいいと思われているかもしれませんが、実は酸素のほかにも意外と知られていない重要な要素があるんです。
その要素とは、「熱」「光」「水分」です。
それぞれ注意しないと酸化が進んで、あっという間にキャットフードが痛んでしまいます。
そんな重要な要素、「熱」「光」「水分」について、保存方法の事例を紹介しながら解説していきます。
保存方法のNG思考① 常温だから大丈夫
「部屋においておけば暑くないから大丈夫」と思われがちですが、温度の変化による酸化は、常温の部屋においても注意が必要になります。
そもそも「常温」って何℃のことをイメージするでしょうか。
20℃それとも25℃、人によっては暑くないから30℃、なんて人もいるかもしれません。
実は熱による酸化への影響は、温度が10℃上がると反応速度が2倍になる(アレニウスの法則)とされていることから、保管している温度によって、酸化スピードが上がってしまいます。
冬の季節で部屋の温度が10℃だったとします。そして春になり、気温も上がり、部屋の温度も20℃になりました。ほっこりして快適だと思います。
おそらく冬の10℃の場合も、春の20℃の場合もどちらも常温をイメージするのではないでしょうか。
しかしその酸化スピードは"2倍"にもなっているのです。
[参考:10℃上がると反応速度は2倍|化学反応における分子の活性化(jstage.jst.go.jp)]
保存方法のNG思考② 冷蔵庫なら何の心配もいらない
「温度が低ければ大丈夫なら、冷蔵庫で安心だね」と思われがちですが、保存方法を間違うと傷むスピードを上げかねません。
冷蔵庫での保管は、確かに酸化スピードだけを考えれば効果があるかもしれません。しかしそこには「結露」という落とし穴があります。
結露とは空気中の水分が温度低下によって凝縮して、水滴になってしまうことをいいます。
キャットフードを与えるときに冷蔵庫から取り出し、与えるときには外装の封を開けて与えます。するとどうでしょうか。
外装の内部、つまりキャットフードの粒が入っている内部に部屋の空気が入ります。その部屋の暖かい空気が入った外装のキャットフードを冷蔵庫に入れたら、内部の空気も冷やされてしまいます。
「じゃあ、空気を抜いて入れれば大丈夫じゃない」と思われるかもしれませんが、保存してある冷蔵庫の開け閉めによっても、庫内の温度変化が起きて結露してしまうことも考えられます。
結露してしまうとカビなどの原因となって傷んでしまうので、冷蔵庫での保存は注意が必要です。
保存方法のNG思考③ 真空保存なら酸素が無いから無敵
フードストッカーや密閉容器に脱酸素剤だから、空気が入らないからもう大丈夫だと油断していると、いつの間にか酸化が進んでしまうことがあるかもしれません。
フードストッカーには中身が見えるように、透明になっている部分があります。また密閉容器は光を通すプラスチック製のものもあります。
そういった透明な場所から光が入り込み、酸化を促してしまいます。
また室内での蛍光灯の光においても、同様に参加を促す働きがあります。作用は直射日光より小さいかもしれませんが注意が必要です。
[参考:油脂の酸化に及ぼす光の影響|食品工業技術センター(aichi-inst.jp)]
キャットフードが痛む真の原因は「熱」「光」「水分」そして「酸素」
酸素によって酸化が進むことは良く知られていますが、熱や光、水分などによっても酸化が進んでしまいます。
熱による酸化への影響
熱による酸化への影響は、温度が10℃上がると反応速度が2倍になる(アレニウスの法則)とされていることから、保管している温度によって、酸化スピードが上がってしまいます。
光によっても酸化するスピードが上がってしまいます。
光による酸化への影響
光による酸化への影響は、紫外線(380mn以下)によるものと、蛍光灯やLEDなどの可視光線(450~550mn)によるものがあります。
どちらの光も油脂の酸化が促進されることが分かっています。
カーテンを閉めて直射日光には当たらないから大丈夫と油断していると、いつの間にか酸化してしまったなんてことになりかねません。
水分による酸化への影響
水分による酸化への影響は、キャットフードが触れている気体の湿度が高いと、細菌や微生物の繁殖を促し、酸化を促進してしまいます。
食物内部の水分は一定量以上はあったほうがいい
食物の内部に含まれている水分量は、一定以上ないと直接酸素が成分と触れてしやすくなったり、金属イオンが移動しやすくなったりして、ある程度の水分量はあったほうが良いとされています。
実際には存在しませんが水分含有率0%のドライキャットフードより、水分含有率8%のドライキャットフードの方が痛みにくいということです。
いろいろな条件があるので一概には言えませんが、「外部の水分量は少なく、内部の水分量はそれなりに必要である」という面白い関係になっています。
[参考:食品中の水分量と酸化について|食品脂質の劣化とその防止(jstage.jst.go.jp)]
酸素による酸化への影響
酸素による酸化への影響は、酸素が様々な成分と結びついてしまい、悪臭や風味の劣化、退色といった影響を及ぼします。
私が実際にやっているおすすめの保存方法
私が実際にやっているおすすめの保存方法は、「真空保存容器で保存」を行っています。
この方法はキャットフードの外装を開けたときに、移し替えなければならないというデメリットがありますが、そのまま保存しておくと酸化してしまうため、この方法を取っています。
効果は抜群で、においの劣化も少なく、開けたときのにおいがいつまでも新品に近い状態を保てます。
結構たっぷり入るので、2種類のキャットフード(1.8kgと2.0kg)を使用していますが、2種類とも半分以上の量を入れて保存することができるのでおすすめです。
ちなみに実際に使用しているのは「レコルト フードストッカー」です。真空保存できるので使いやすく、大変重宝しています。
気になる方がいればリンクを貼っておくのでチェックしてみてください。
キャットフードの保存容器と保存方法のまとめ
キャットフードは正しい保存方法で保存しないとあっという間に傷んでしまいます。
「酸素」だけではなく「熱」「光」「水分」といった要素にも注意が必要で、意外と知られていない要素もあったと思います。
何度も読み返しながら参考にしてもらって、正しい保存方法で、快適で安全安心な猫暮らしをしていきましょう。
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