食べてはいけないキャットフード、買わないほうがいいキャットフード、詳しく解説

【PR】この記事には広告を含む場合があります。

【完全保存版】食べてはいけないキャットフード【実名あり】

食べてはいけないキャットフードがあることをご存じですか?

週刊新潮が取り上げた『「愛猫」「愛犬」が食べてはいけない「ペットフード」』。

どこよりも詳しく徹底的に解説しています。

ぜひ最後まで目を通してもらって、愛猫が安心して暮らせるように知識を身に付けに行きましょう!

知っておきたいキャットフードの知識

買わない方がいいキャットフード
【知らないでは済まされない】買わない方がいいキャットフードとは?

続きを見る

今回取り上げている、食べてはいけないキャットフードに含まれている成分

  • 合成着色料(赤色2号、赤色102号、赤色106号)
    • 赤色2号:発がん性の疑い
    • 赤色102号:アレルギー毒性
    • 赤色106号:発がん性
  • 発色剤(亜硝酸ナトリウム)
    • アミン類と反応 ⇒ ニトロソアミン:発がん性
    • ソルビン酸と反応 ⇒ 相乗毒性
  • 酸化防止剤(BHA、BHT)
    • BHA:前胃に発がん性
    • BHT:肝臓に発がん性
  • 保湿剤(プロピレングリコール)
    • 赤血球の異常による貧血
  • 廃棄肉(〇〇副産物、〇〇ミール)
    • 重金属、医薬品に汚染された廃棄肉混入
    • 病気で死んだ動物の廃棄肉混入
  • 穀類
    • ストルバイト尿石のリスク
    • 猫はデンプンの消化吸収が苦手
    • 猫は真正肉食動物

詳しくは記事内で解説しています。

愛猫のためにも、正しい知識を身に付けましょう。

Contents
  1. 食べてはいけない
    キャットフード実名一覧
  2. 「食べてはいけないキャットフード実名」とは、2018年に週刊新潮に掲載された健康に良くないとされるキャットフードのこと
  3. 「合成着色料」使用商品の実名と現在の状況
  4. 合成着色料(赤色2号、赤色102号、赤色106号)の危険性を調査
  5. 「発がん性警告」商品の実名と現在の状況
  6. 「がん発生酸化防止剤」使用商品の実名と現在の状況
  7. 「プロピレングリコール」は猫用品への使用は禁止されている
  8. 「廃棄肉」使用商品の実名と現在の状況(外国産商品)
  9. 「穀類が主成分」商品の実名と現在の状況
  10. 「食べてはいけないキャットフード実名」まとめ

食べてはいけない
キャットフード実名一覧

※商品名は2018年のもの

メーカー商品名
日清ペットフード懐石zeppin 5つのごちそう
キャラットミックス まぐろ仕立ての味わいブレンド
ねこ福 チキン仕立て
キャラット5つの味 飽きやすい成猫用 海の幸
キャラットミックス ネオ かつお仕立ての味わいブレンド
和の究み 11歳からケアを始めたい高齢猫用うまみかつお味
日本ペットフードコンボ®まぐろ味・カニカマ・小魚添え
コンボ®プレゼント まぐろとお肉味
ミオ®まぐろ味ミックス
ミオ®おいしくって毛玉対応 ミックス味
コンボ®プレゼント 男の子 ビーフ味
ビューティープロ® 1歳から成猫用 室内猫用 毛玉対応 チキン味
ネスレ日本モンプチ®7種のブレンド
フリスキー®室内猫用
ピュリナワン®室内飼い猫用1歳以上 サーモン
ピュリナ®フィリックス我慢できない隠し味ゼリー
ゼリー仕立てチキン&ほうれん草味
ピュリナ®フィリックスやわらかグリル 子ねこ用
ゼリー仕立て チキン
ピュリナ®モンプチ®ボックス
7種のブレンド(しらす入り)
ピュリナ®モンプチ®ラ・キュイジーヌ®
あらほぐし仕立て若鳥のロースト
ピュリナ®モンプチ®クリスピーキッス®
バラエティパックシーフードセレクト・チーズ
&チキンセレクト・ミックスグリルセレクト
ピュリナワン®下部尿路の健康維持 1歳以上 サーモン
ペットラインキャネットチップ こく旨リッチお肉&野菜入りグルメ
キャネットチップ お肉とお魚ミックス
メディファス 室内猫用 1歳から チキン&フィッシュ味
マースジャパンカルカン®まぐろと野菜味
アイムス 成猫用 インドアキャット チキン
シーバ ® ドゥ マルシェ 海の幸ディッシュ
シーバ®デュオ®贅沢お魚味グルメセレクション
シーバ®デュオプラスヘアボールクリア
ニュートロ ナチュラルチョイス
食にこだわる猫用アダルト チキン
ニュートロ ワイルドレシピ
アダルト 白身魚 成猫用
猫用グリニーズ歯みがき専用スナック
香味サーモン味
ドリーミーズ® シーフード味
アイムス 成猫用 避妊・去勢後の健康維持 チキン
ユニ・チャーム銀のスプーン®贅沢うまみ仕立て お魚づくし
銀のスプーン®三ツ星グルメ®お魚レシピ
ねこ元気®お魚とお肉ミックス
銀のスプーン®おいしい顔が見られるおやつ
カリカリシーフードかつお節入り
ドギーマンハヤシまたたび入り ねこちゃんジャーキー
ねこ紗 プレーン
キャティースナックバリュー
たい風味の減塩スライスかまぼこ
やわらかい ふわふわササミ
猫の毛玉ケアスナック® まぐろ味
ロイヤルカナンジャポンロイヤルカナン®成猫用
アメリカンショートヘアー
ロイヤルカナン® 適正体重の維持が難しい
高齢猫用 エイジングステアライズド 12+
参考:週刊新潮

「食べてはいけないキャットフード実名」とは、2018年に週刊新潮に掲載された健康に良くないとされるキャットフードのこと

2018年に発売された"週刊新潮″に掲載されている内容です。

週刊新潮には『「愛猫」「愛犬」が食べてはいけない「ペットフード」』称して紹介されています。

週刊新潮食べてはいけないキャットフード実名

ネット上でも同じく2018年に同様の内容が"デイリー新潮"に掲載されています。

2018年に掲載のデイリー新潮

掲載されている内容は以下のような内容になります。

掲載されたタイトル一覧(デイリー新潮)

  • 使用目的は飼い主を満足させるだけ…「危ない合成着色料」 愛猫・愛犬が食べてはいけない「ペットフード」実名リスト
  • 発がん性」警告の21商品、着色料&相乗毒性“ワースト14商品” 愛猫・愛犬が食べてはいけない「ペットフード」実名リスト
  • 海外で食品使用NGの有害物質! ラットでがん発生「酸化防止剤」入り商品 愛猫・愛犬が食べてはいけない「ペットフード」実名リスト
  • 猫には禁止でも犬ならOK? EUで使用制限の「保湿剤」が日本では野放しに… 愛猫・愛犬が食べてはいけない「ペットフード」実名リスト
  • これが主食なら「短命」との衝撃データ! ヒトには使用されない「廃棄肉」商品 愛猫・愛犬が食べてはいけない「ペットフード」実名リスト
  • “ジャーキー”“ささみ”でも実は… 穀類主体フードで「胃腸炎」「アレルギー」多発 愛猫・愛犬が食べてはいけない「ペットフード」実名リスト

「合成着色料」使用商品の実名と現在の状況

※「合成着色料」は当時の表現を使用しています(現在は着色料)[食品表示基準の改正|caa.go.jp]

週刊新潮危ない合成着色料

【使用目的は飼い主を満足させるだけ…「危ない合成着色料」 愛猫・愛犬が食べてはいけない「ペットフード」実名リスト】に記載されている商品は下記の商品です。

2018年当時の記載内容と現在で合成着色料の使用具合に、どのような変化があったかを紹介します。

総合栄養食

2018年

メーカー商品名赤2赤102赤106
日清ペットフード懐石zeppin 5つのごちそう
キャラットミックス まぐろ仕立ての味わいブレンド
日本ペットフードコンボ®まぐろ味・カニカマ・小魚添え
コンボ®プレゼント まぐろとお肉味
ミオ®まぐろ味ミックス
ミオ®おいしくって毛玉対応 ミックス味
ネスレ日本モンプチ®7種のブレンド
フリスキー®室内猫用
ペットラインキャネットチップ こく旨リッチ
お肉&野菜入りグルメ
キャネットチップ お肉とお魚ミックス
マースジャパンカルカン®まぐろと野菜味
ユニ・チャーム銀のスプーン®贅沢うまみ仕立て お魚づくし
銀のスプーン®三ツ星グルメ®お魚レシピ
ねこ元気®お魚とお肉ミックス
出典:dailyshincho.jp
矢印下向き

2022年

メーカー商品名赤2赤102赤106
日清ペットフード懐石zeppin 5つのごちそう
キャラットミックス まぐろ仕立ての味わいブレンド
日本ペットフードコンボ®まぐろ味・カニカマ・小魚添え
コンボ®プレゼント まぐろとお肉味
ミオ®まぐろ味ミックス
ミオ®おいしくって毛玉対応 ミックス味
ネスレ日本モンプチ®7種のブレンド
フリスキー®室内猫用
ペットラインキャネットチップ こく旨リッチ
お肉&野菜入りグルメ
キャネットチップ お肉とお魚ミックス
マースジャパンカルカン®まぐろと野菜味
ユニ・チャーム銀のスプーン®贅沢うまみ仕立て お魚づくし
銀のスプーン®三ツ星グルメ®お魚レシピ
ねこ元気®お魚とお肉ミックス
出典:dailyshincho.jp

取り消し線(製品名)は現在同製品名が確認できなかったもの

間食(おやつ)

2018年

メーカー商品名赤2赤102赤106
ドギーマンハヤシまたたび入り ねこちゃんジャーキー
ねこ紗 プレーン
キャティースナックバリュー
たい風味の減塩スライスかまぼこ
日清ペットフードねこ福 チキン仕立て
日本ペットフードコンボ®プレゼント 男の子 ビーフ味
ユニ・チャーム銀のスプーン®
おいしい顔が見られるおやつ
カリカリシーフードかつお節入り
出典:dailyshincho.jp
矢印下向き

2022年

メーカー商品名赤2赤102赤106
ドギーマンハヤシまたたび入り ねこちゃんジャーキー
ねこ紗 プレーン
キャティースナックバリュー
たい風味の減塩スライスかまぼこ
日清ペットフードねこ福 チキン仕立て
日本ペットフードコンボ®プレゼント 男の子 ビーフ味
ユニ・チャーム銀のスプーン®
おいしい顔が見られるおやつ
カリカリシーフードかつお節入り
出典:dailyshincho.jp

取り消し線(製品名)は現在同製品名が確認できなかったもの

合成着色料(赤色2号、赤色102号、赤色106号)の危険性を調査

※「合成着色料」は当時の表現を使用しています(現在は着色料)[食品表示基準の改正|caa.go.jp]

合成着色料

合成着色料の中で人の健康を害する恐れがあるものは、既に使用禁止となっていて、基本的には使用が認められたものしかなく、安全性が保障されているはずです。

しかし現在も使用されている合成着色料の中には、大量に摂取すると健康を害する危険があるものや、海外ではその危険性から使用禁止となっているものもあり、現在使用されている合成着色料が、今後も確実に安全と言えるかについても疑問点が残ります。

「赤色2号」は1976年にアメリカではすでに使用禁止となっている

食用赤色2号(アマランス|FD&C Red #2)は、昭和51年(1976年)にアメリカにて発がん性が疑われる試験結果が得られたため、FDA(米国食品医薬品局)の添加物使用リストから削除され、使用禁止の措置が取られました。[fda.gov|着色料スタータスリスト]

しかし私たちの日本においては、いまだに使用禁止とはなっていません。

アメリカで使用禁止となってから、かれこれ45年も経つのに使用禁止となっていないのはなぜなのか…。

調べてみるとそれなりの納得する理由がありました。

日本はアメリカでの実験結果を「発がん性を疑う根拠にはならず」と判断した

日本ではアメリカで使用禁止になったのと同じ年(1976年)に、アメリカでの実験結果のデータを、食品衛生調査会などによって検討を行った結果、実験実施の経緯に問題点があるとして、その実験結果を参考にしませんでした。[science.org|失敗した実験は赤い染料No.2の禁止に…]

問題点を記します。

問題点① 実験中に赤色2号の投与量ごとに分かれていたラットが混ざった

実験は赤色2号の与える量を、「0, 0.003, 0.03, 0.3, 3%」(mg/kgでは0, 1.5, 15, 150, 1500)の5つのグループに分けて実験を行った。

しかしその実験を行っている中で、ケージによって分けられていたラットが不注意によって、違うグループのケージに入ってしまい、100%正確な投与量を判断することができなくなってしまった。

問題点② 実験途中で死んだラットの速やかな解剖が行われず、データが不足

実験途中に何らかの理由で亡くなったラットに対して、検証する解剖が速やかに行われなかったため、本来得ることができたデータを取ることができなかった。

問題点③ 実験途中で死んだラットが多く、有効なデータが少なかった

500匹を対象にして行われた実験で、最終的に適切な解剖が行われたラットが96匹しかいなく、有効なデータ数が少なすぎた。

問題点④ 与える量の多い少ないで変化した良性・悪性腫瘍の判断の過程が不明確で、各ラットとの関係性も分からない

有効データが取れたラットの中で、与える量の多いグループと少ないグループで、良性腫瘍と悪性腫瘍になったラット数に誤差ではない差があったとしながら、その判断する過程が不明であること。

また良性・悪性腫瘍と各ラットのつながりの詳細も分からない。

上記の理由によってアメリカでのデータは正しい判断をすることができないとして、参考にしませんでした。

"参考にしなかった"というよりも、"参考にできなかった"の表現が合っているかもしれません。

専門家が集まったJECFAにおいても「発がん性は認められない」との結論が出た

JECFAとは"Joint FAO/WHO Expert Committee on Food Additives"の頭文字で、日本名で"FAO/WHO合同食品添加物専門家会議"と言います。

日本名の中の「FAO」は国際連合食糧農業機関、「WHO」は世界保健機関です。

JECFAはこの世界的な2つの機関が合同で運営する専門家の集まりで、世界各国などに科学的に助言する機関として、添加物や汚染物質、動物用医薬品などの安全性評価を行っています。

そのJECFAによっても試験が行われ、「発がん性は認められない」という結論に至っています。

  • 1975年 暫定ADIは0-0.75mg/kg体重とする。標準的なサンプルを用いた国際的な共同研究を実施を要求。
  • 1978年 2種のラットを用いた催奇形性試験では催奇形性はないと判断。経口的に摂取される場合は発がん性はないだろうと判断(アメリカの試験結果は不備があったため参考にできなかった)。長期投与による追加試験を要求。
  • 1984年 ラットにおける子宮内暴露期間を含んだ長期混餌投与試験の結果、発がん性はないと判断。ADI:0-0.5mg/kg体重が設定。[sciencedirect.com|子宮内被爆動物を用いたラットにおけるアマランスの長期毒性試験]

EUにおいてもアマランスは認可され、ADIは0-0.8mg/kg体重と設定されています。[efsa.europa.eu|アマランスの再評価]

「赤色102号」はアメリカ、カナダで使用禁止となっている

赤色102号

赤色102号(New Coccine, Ponceau 4R)はアレルギー毒性などがあるとして、アメリカとカナダで使用禁止となっています。

発がん性については、確認されていないようです。

キャットフード1kgあたり31 mg までは安全であるとされている

EFSA(European Food Safety Authority,欧州食品安全機関)ではキャットフード1kgあたり31 mg までは安全であると結論付けています。[efsa.onlinelibrary.wiley.com|]

目や皮膚への影響はデータ不足のため、未評価となっています。

「赤色106号」は日本以外のほとんどの国で使用禁止となっている

赤色106号

赤色106号に関する論文は発見できませんでしたが、様々なサイトで発がん性があるとされているといった情報があり、世界各国で使用禁止となっているようです。

そんな中で、体内に取り込む量が微量であることから、許容範囲とみなし、日本では使用されています。多く摂取すれば危険であることには変わりないので、摂取しないことが望ましいでしょう。

使用禁止としないということは、使用したいというメーカーがあるということなのかもしれません…。

事実であれば発がん性のリスクがあるのに、使用するのは誰のためなのでしょうか?

この後は合成着色料で実際に起こった2つの事例を紹介します。

事例1 昔は食品添加物として使用されていたが使用禁止となった「アカネ色素」

アカネ色素はアカネ科セイヨウアカネ( Rubia tinctorum L.)の根から得られる着色料で、ラット中期多臓器発癌性試験法による発癌性評価[中期多臓器発癌性試験 (jst.go.jp)※試験①]によって発がん性はないと判断され、かつては食品添加物の着色料として認可されていました。

そんな中1998年に新たな研究結果として、アカネの発がん性のリスクの可能性についての報告があり[780 日間反復投与による発がん性試験(academic.oup.com)]、発がん性への関連性が示唆されます。

しかしその研究結果の報告は、データの記載が不十分な点や動物の数が少ないなどがあり、再評価が必要であるという判断から、新たにアカネ色素の慢性毒性・発がん性併合試験が行われることになりました。

試験内容は発がん性試験では雌雄各 50 匹(1 群 100 匹)にそれぞれ 0%、2.5%、5%の割合でアカネ色素を混入した粉末飼料を 104 週間自由に摂取させるというもので、アカネ色素と発がん性についての再評価が実施されました。

そしてその結果として、2004年(平成16年)にそれまで国立医薬品食品衛生研究所によって継続的に行われていたアカネ色素の慢性毒性・発がん性併合試験の中間報告[アカネ色素中間報告(mhlw.go.jp)]がされます。

そこでの報告内容は、アカネ色素は未だ全ての結果が出てはいないが、腎臓に対して発がん性が認められたという内容でした。

その結果を受け、厚生労働大臣は2004年(平成16年)6月18日に食品安全委員会に食品健康影響評価を依頼し、同年7月2日にその回答があり、「遺伝毒性及び腎臓への発がん性が認められており、アカネ色素について ADI を設定できない」との報告がされます。

そしてその評価結果の内容をもとに7月5日の薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会において「既存添加物名簿から消除するべき」という判断がなされ、2004年(平成16年)7月9日、既存添加物名簿からアカネ色素を消除することになりました。

事例2 海外で日本向けに生産された商品に"指定外添加物キノリンイエロー"が混入

その工場では、日本向けの製品と自国・他国向けの製品の両方を取り扱っていました。

ある時人為的ミスにより、自国では禁止されていない合成着色料キノリンイエローが、禁止添加物に指定されている日本向けの製品に混入してしまいます。

混入を発見したのは日本の保健所の通常環視の中で見つかったもので、その工場が毎年行っている自主検査では検出されていませんでした。

また同工場では、食用赤色40号についても無断使用(表記が無いが検出された)があり、いかに海外での製造工程における管理が難しいかを表した例となっています。

[参考:東京都福祉保健局(fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp)日本では使用を認められていない着色料を検出したグミキャンディ

今、当たり前に使われているものが、明日も使われているとは限らない

アカネ色素の例はあまりないかもしれません。

確かにすべての成分や出来事でそんなことを考えていたら、暮らしていけなくなってしまいそうですが、可能性は0ではないということは確かです。

特に猫に関しては、その生態や危険な成分などの解明は、人に比べるとまだまだ未解明な点が多いのが現実です。

そういった中で私たちにできることは自己防衛しかありません。要は少しでも危険なものは避けるということです。そうすることで、100%とはいかないまでも、愛猫を害のある成分などから守ることができます。

ネットなどで情報があふれる現代では、食物の安全性は自己防衛がもっとも最善な選択と言えそうです。

「発がん性警告」商品の実名と現在の状況

※発がん性警告は週刊新潮の表現を引用

亜硝酸ナトリウムとソルビン酸の相乗毒性 週刊新潮

間食(おやつ)

2018年

メーカー商品名亜硝酸ナトリウムソルビン酸
ドギーマンハヤシまたたび入り ねこちゃんジャーキー
やわらかい ふわふわササミ
矢印下向き

2022年

メーカー商品名亜硝酸ナトリウムソルビン酸
ドギーマンハヤシまたたび入り ねこちゃんジャーキー
やわらかい ふわふわササミ

問題の中心は「亜硝酸ナトリウム」と「ソルビン酸」の"相乗毒性"?

ここで問題とされているのが「相乗毒性」と呼ばれるものです。

相乗毒性とは?

・相乗とは
 ⇒二つ以上の要素が相互に効果を強めあうこと[出典: Oxford Languages]。

・毒性とは
 ⇒ある物質が生物に悪影響を与える性質のこと[出典: 食品安全委員会 (fsc.go.jp)]

・相乗毒性とは
 ⇒二つ以上の物質が相互に効果を強め、生物に悪影響を与える性質のこと

亜硝酸ナトリウムとソルビン酸を同時に摂取するときの相乗毒性について危険性をうたっていますが、ひも解いていくと、どうやら亜硝酸ナトリウムの危険性がメインとなるようです。

相乗毒性うんぬんの前に、亜硝酸ナトリウムの主成分である亜硝酸塩そのものの毒性が焦点となっています。

亜硝酸ナトリウムはアミンとの反応で発がん性物質ができてしまう

亜硝酸ナトリウムの主成分の亜硝酸塩と、魚介類に多く含まれているアミン類※が反応すると、ニトロソ化合物の一つ「ニトロソアミン」が生成されてしまいます。

ニトロソアミンは発がん性があり[亜硝酸塩と発がん性ニトロソアミン(jstage.jst.go.jp)]、食物を摂取する際などに注意が必要な物質です。

※[食品中のニトロソアミンに関する研究(jstage.jst.go.jp)]

つまりソルビン酸なしでも亜硝酸ナトリウムは注意が必要な物質ということです。

また亜硝酸ナトリウムの特性として、血管拡張作用やメトヘモグロビン生成などがあります。メトヘモグロビンが過剰になりすぎるとメトヘモグロビン血症となってしまうため注意が必要です。

キャットフードの亜硝酸ナトリウム使用量はペットフード安全法によって決められているが・・・

亜硝酸ナトリウムは毒性影響も持つことから、ペットフード安全法によって使用量の上限値が決められています(100ppmまたは100mg / kg)。

参考[ペットフード安全法|亜硝酸ナトリウムの基準値(env.go.jp)]

しかしこの基準は世界的に見ると少し甘い基準かもしれません。

EUでは20mg/kg、AAFCOでは≤20ppmまたは20mg/kgが推奨されている

日本のペットフード安全法によって決められている亜硝酸ナトリウムの量は世界的に見ると少し多いようです。海外での基準としている量は日本の1/5となっていて、いかに日本の基準が甘いかが分かります。

また人間用の上限値から猫用の上限値を算出すると、さらにその危険さが浮き彫りになります。

ウェットキャットフード中の亜硝酸ナトリウムの上限の計算:日本では、2015年からペットフード中の亜硝酸ナトリウムの規制が始まり、許容レベルは人間が消費する食品の許容レベルとは異なります。そこで、亜硝酸ナトリウムの1日許容摂取量(ADI)をもとに、キャットフードに設定する濃度の算出を試みた。

亜硝酸ナトリウムのADIは0.07 mg / kg体重/日です。したがって、体重1kgの猫は1日あたり最大0.07mgの亜硝酸塩を摂取することができます。たとえば、ウェット食品のサンプル番号31(水分含有量約85%、1日の推奨部分が約100 g / kg体重)を考慮すると、その食品のADIは次のようになります。

0.07 mg/100 g=0.7 ppm

ペットフード安全法の成分規格に準拠するために、水分含有量を10%に補正すると、キャットフードに残留できる亜硝酸塩濃度は

0.7 ppm × (100 − 10)%/(100−85)%=4.2 ppm

この値に基づいて、テストした33サンプルのうち8サンプルが濃度基準を超えます。さらに、亜硝酸ナトリウムに変換すると、

4.2 ×(亜硝酸ナトリウム分子量)/(亜硝酸イオン分子量)=6.3ppm

この値は、100ppm未満の現在の法的規制基準よりもはるかに低くなっています。

animalnutrition.imedpub.com

あくまで例ですが人間用の基準量を当てはめるとはるかに少ない量になります。

ソルビン酸単独での毒性はないとされている

様々な環境での試験を行い、その上で発がん性に関しては"なし"と判断されています。

そのほかにも安全性に懸念がある毒性影響は、5.0%投与量の範囲内では確認できないことから、毒性はないとされています[ソルビン酸添加物評価書(mhlw.go.jp)]。

遺伝毒性については、一部 in vitro 染色体異常試験、SCE 試験において陽性の報告がありますが、その他の同様の試験結果については、ほとんどの試験が陰性となっていることから、問題となるような遺伝毒性はないものとされています。

相乗毒性は「"in vitro"=試験管内」環境でのみ起きる

亜硝酸ナトリウムとソルビン酸による相乗毒性は、今のところ「限られた環境内でのみ」起きることが確認されています[亜硝酸ナトリウムとソルビン酸の反応について(jstage.jst.go.jp)]。

ここで示されている限られた環境とは、「亜硝酸ナトリウムの溶液を、蒸留水中0.5モルのソルビン酸で懸濁した溶液に室温で加え、90℃の湯銭で1時間加熱した」という特殊な実験環境の中の一つです。

この環境は人の体内や食品加工の工程において起こりえないとされていて、あくまで実験環境でのみ起きると考えられます。

明日、新しい研究結果が出ないとは言い切れない

しかしながら、猫の生態に関しては不明確なことが多いことから100%安全とは言い切れないかもしれません。

明日、新しい事実が判明して突如安全とされていた成分が危険成分となる可能性も考えられます。

そう考えるとやはり愛猫を守るためには、できるだけリスクは避ける選択をしていきたいものです。

「がん発生酸化防止剤」使用商品の実名と現在の状況

※がん発生酸化防止剤は週刊新潮の表現を引用

BHAとBHT 週刊新潮

総合栄養食

2018年

メーカー商品名BHABHT
マースジャパンアイムス 成猫用 インドアキャット チキン
カルカン®まぐろと野菜味
シーバ ® ドゥ マルシェ 海の幸ディッシュ
ロイヤルカナン
ジャポン
ロイヤルカナン®成猫用
アメリカンショートヘアー
出典:dailyshincho.jp
矢印下向き

2022年

メーカー商品名BHABHT
マースジャパンアイムス 成猫用 インドアキャット チキン
カルカン®まぐろと野菜味
シーバ ® ドゥ マルシェ 海の幸ディッシュ
ロイヤルカナン
ジャポン
ロイヤルカナン®成猫用
アメリカンショートヘアー
出典:dailyshincho.jp

取り消し線(製品名)は現在同製品名が確認できなかったもの

間食(おやつ)

2018年

メーカー製品名BHABHT
ドギーマンハヤシ猫の毛玉ケアスナック® まぐろ味
出典:dailyshincho.jp
矢印下向き

2022年

メーカー製品名BHABHT
ドギーマンハヤシ猫の毛玉ケアスナック® まぐろ味
出典:dailyshincho.jp

取り消し線(製品名)は現在同製品名が確認できなかったもの

対象の酸化防止剤は「BHA」と「BHT」

BHAの正式名称は、ブチルヒドロキシアニソール。

BHTの正式名称は、ジブチルヒドロキシトルエン。

BHAとBHTは発がん性があるとされていて、ネット上でも危険成分として取り上げられています。

大量摂取をすると発がん性などの危険際の可能性が考えられることから、「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(ペットフード安全法)によって基準値が決められています。

BHA・BHTの基準値

「エトキシキン・BHA・BHT」 3種添加物の総合量で 「150μg/g」

μg(読み:マイクログラム) ⇒ 1μg=0.000001g

出典ペットフード安全法|成分規格(env.go.jp)

ペットフードなどのペット用の食物全般が対象となっていて、総合栄養食や一般食、おやつなどのフード類からミネラルウォーター、生肉、スナック、ガム、サプリメント等もすべて含まれます。

一方で、ペットが口にする可能性のあるものであっても、おもちゃ、ペット用の容器等は、栄養補給に役立つものでないことから対象とはなっていません。

また猫用のまたたびや猫草については、栄養分が添加されていない場合は、栄養補給に役立つものでないことから対象外となっています。

「BHA」はマウスの"前胃"に、「BHT」はマウスの"肝臓"に発がん性が認められた

前胃とは動物などにおいて、胃の働きをする部分が複数に分かれている場合、前方に位置する部分を「前胃」と呼びます。

マウス(げっ歯類)においては、食道から続く無腺※の前胃と本来の胃粘膜を持つ腺胃に分かれています。

※無腺とは胃の内側を覆う粘膜の部分のことで消化液や塩酸が分泌される。

BHAでは、このマウスの前胃の部分での発がん性があると認められています。
[飼料添加物評価書|ブチルヒドロキシアニソール(fsc.go.jp)]

BHTでは、マウスの肝臓の部分で発がん性があると認められています。
[飼料添加物評価書|ジブチルヒドロキシトルエン(fsc.go.jp)]

BHAの発がん性は「前胃を持つげっ歯類のみ」とされている

前胃を持たない動物(イヌ、豚及びサル)に発がんはみられなかったことから、前胃に認められた発がん性は、げっ歯類に特異的なものであり、ヒトとの関連性がないと判断した

食品安全委員会肥料・飼料等専門調査会(2017)『飼料添加物評価書|ブチルヒドロキシアニソール』75ページ

BHAの発がん性は、内閣府の食品安全委員会によって、現段階ではげっ歯類のみと結論付けられています。

また試験で異常が確認されて、発がん性が認められた濃度は、ペットフード安全法に定められている「エトキシキン・BHA・BHT3種添加物の総合量で150μg/g」よりはるかに多い数値となっているため、安全性は保障されています。

試験内容とペットフード安全法比較

・ラットの104週間慢性毒性及び発がん性試験
 ⇒LOAEL=98mg/kg体重/日 相当

 体重4kgの猫の場合
 ⇒LOAEL=98mg/kg×4kg=392mg/4kg/日 ⇒392,000μg/日

 一日60g食べる場合
 ⇒ペットフード安全法上限150μg/g ⇒150μg/g×60g=9,000μg/60g

理論上異常が出る量
 ⇒試験において=392,000μg に対して安全法上限=9,000μg


・イヌの15か月間慢性毒性試験(発がん性ではないが参考として)
 ⇒LOAEL=50mg/kg体重/日 相当

 途中略

理論上異常が出る量
 ⇒試験において=200,000μg に対して安全法上限=9,000μg

※LOAELとは最小有害量(調べた中で害の出た最小の値)

BHTの発がん性は非遺伝属性でしきい値があると考えらえれている

腫瘍発生に至る機作は明らかではないが、前述したとおりBHTには特段問題となる遺伝毒性はないことから、腫瘍発生は非遺伝毒性メカニズムと考えられ、その用量には閾値があるものと考えられた

食品安全委員会肥料・飼料等専門調査会(2020)『飼料添加物評価書|ジブチルヒドロキシトルエン』63ページ

BHTの発がん性は上限値があり、取りすぎなければ大丈夫という結論になっています。

上限値はペットフード安全法によって、エトキシキン・BHA・BHT3種添加物の総合量で150μg/gと定められているので、その安全性は確保されています。

100%安全とは言い切れないところが悩みどころ

いくらペットフード安全法によって決められているからといって、あくまで限られた試験の結果での話です。

そう考えると、判断を迷うものは避けるといった考え方になりがちです。

それがいけないとは言いませんが、一応、安全性は正式に試験されて決められていることは確かなので、心配はいらないと思われます。

ちなみに私なら・・・、念のため避けると思います。

有名なキャットフード「ロイヤルカナン」は2020年12月下旬からBHAの使用をやめている

ロイヤルカナンの全製品(キャットフード、ドッグフード)での酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)または(BHA、クエン酸、没食子酸プロピル)の使用を、天然の酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)へと変更しています。

今回の対象となっている商品「アメリカンショートヘアー成猫用」でもしっかりと変わっています(画像下)。

ロイヤルカナンキャットフード(アメリカンショートヘアー成猫用)原材料一覧
アメリカンショートヘアー成猫用原材料一覧
royalcanin.comを一部加工しています

週刊新潮の記事を意識してなのか、BHA・BHTが危険という事実が広まってなのかはわかりませんが、変更されています。

「プロピレングリコール」は猫用品への使用は禁止されている

週刊新潮 プロピレングリコール

プロピレングリコールに関しては、猫用品への使用が禁止されているため、週刊新潮に書かれているものは""対象のものです。

保湿剤としての効果があるプロピレングリコールは、犬用のセミモイストフードやジャーキーなどに幅広く使われていますが、猫用には使えません。

そのため猫用のセミモイストフードやソフトドライフードといった、水分が多めのフードはあまり販売されていません。

「廃棄肉」使用商品の実名と現在の状況(外国産商品)

※廃棄肉は週刊新潮の表現を引用

廃棄肉紹介記事〇〇ミールなど
〇〇ミールについて(紹介記事:happy-cat-life.com)

総合栄養食

2018年

メーカー商品名ミール副産物
ミートチキン魚類家禽
ネスレ日本ピュリナワン®室内飼い猫用1歳以上 サーモン
ピュリナ®フリスキー®
室内猫用
ピュリナ®フィリックス
我慢できない隠し味ゼリー
ゼリー仕立て
チキン&ほうれん草味
ピュリナ®フィリックス
やわらかグリル 子ねこ用
ゼリー仕立て チキン
ピュリナ®モンプチ®ボックス
7種のブレンド(しらす入り)
ピュリナ®モンプチ®
ラ・キュイジーヌ®
あらほぐし仕立て
若鳥のロースト
マースジャパンアイムス 成猫用
インドアキャット チキン
カルカン®まぐろと野菜味
シーバ® ドゥ マルシェ
海の幸ディッシュ
まぐろ・鯛・サーモン味
シーバ®デュオ®
贅沢お魚味グルメセレクション
シーバ®デュオプラス
ヘアボールクリア
ニュートロ ナチュラルチョイス
食にこだわる猫用
アダルト チキン
ニュートロ ワイルドレシピ
アダルト 白身魚 成猫用
猫用グリニーズ
歯みがき専用スナック
香味サーモン味
出典:dailyshincho.jp
矢印下向き

2022年

メーカー商品名ミール副産物
ミートチキン魚類家禽
ネスレ日本ピュリナワン®室内飼い猫用1歳以上 サーモン
ピュリナ®フリスキー®
室内猫用
ピュリナ®フィリックス
我慢できない隠し味ゼリー
ゼリー仕立て
チキン&ほうれん草味
ピュリナ®フィリックス
やわらかグリル 子ねこ用
ゼリー仕立て チキン
ピュリナ®モンプチ®ボックス
7種のブレンド(しらす入り)
ピュリナ®モンプチ®
ラ・キュイジーヌ®
あらほぐし仕立て
若鳥のロースト
マースジャパンアイムス 成猫用
インドアキャット チキン
カルカン®まぐろと野菜味
シーバ® ドゥ マルシェ
海の幸ディッシュ
まぐろ・鯛・サーモン味
シーバ®デュオ®
贅沢お魚味グルメセレクション
シーバ®デュオプラス
ヘアボールクリア
ニュートロ ナチュラルチョイス
食にこだわる猫用
アダルト チキン
ニュートロ ワイルドレシピ
アダルト 白身魚 成猫用
猫用グリニーズ
歯みがき専用スナック
香味サーモン味
出典:dailyshincho.jp

取り消し線(製品名)は現在同製品名が確認できなかったもの

間食(おやつ)

2018年

メーカー商品名ミール副産物
ミートチキン魚類家禽
ネスレ日本ピュリナ®モンプチ®
クリスピーキッス®
バラエティパック
シーフードセレクト・チーズ
&チキンセレクト・ミックスグリルセレクト
マースジャパンドリーミーズ® シーフード味
出典:dailyshincho.jp
矢印下向き

2022年

メーカー商品名ミール副産物
ミートチキン魚類家禽
ネスレ日本ピュリナ®モンプチ®
クリスピーキッス®
バラエティパック
シーフードセレクト・チーズ
&チキンセレクト・ミックスグリルセレクト
マースジャパンドリーミーズ® シーフード味
出典:dailyshincho.jp

取り消し線(製品名)は現在同製品名が確認できなかったもの

「〇〇副産物」「〇〇ミール」廃棄される肉が使用されている?

ネット上では多くの情報が出回っており、「〇〇副産物」「〇〇ミール」は危ないといった情報がたくさんあります。

実はペットの基準において代表的である"AAFCO(全米飼料検査官協会)"の中にも、副産物やミールに関する基準が存在します。

「肉副産物」についてのAAFCO基準

Meat by-products is the non-rendered, clean parts, other than meat, derived from slaughtered mammals. It includes, but is not limited to, lungs, spleen, kidneys, brain, livers, blood, bone, partially de-fatted low temperature fatty tissue, and stomachs and intestines freed of their contents. It does not include hair, horns, teeth and hoofs. It shall be suitable for use in animal feed

アーフコ (aafco.org)
下向きの矢印

自動翻訳↓

肉の副産物は、屠殺された哺乳類に由来する、肉以外のレンダリングされていないきれいな部分です。これには、肺、脾臓、腎臓、脳、肝臓、血液、骨、部分的に脱脂された低温脂肪組織、内容物が除去された胃と腸が含まれますが、これらに限定されません。髪、角、歯、ひづめは含まれません。動物飼料での使用に適しているものとします。

ポイントは「屠殺(とさつ)」と「レンダリングされていない」という点です。

屠殺とは家畜などの動物を食肉用などにするために殺すことです。要は病気などで死んでしまった廃棄予定の肉を使っているわけではないとされています。

ただし屠殺前から病気にかかっていた場合は、その用途は分かりません。そのまま使われているかもしれません。

レンダリングとは、食用とならない部分から高温で油脂と固形分に分けることを言い、要は肉の副産物はレンダリング前の物ということになります。

「家禽副産物」においてのAAFCO基準

Poultry By-Products must consist of non-rendered clean parts of carcasses of slaughtered poultry such as heads, feet, viscera, free from fecal content and foreign matter except in such trace amounts as might occur unavoidably in good factory practice.

アーフコ (aafco.org)
下向きの矢印

自動翻訳↓

家禽副産物は、頭、足、内臓などの屠殺された家禽の死体のレンダリングされていないきれいな部分で構成され、優れた工場慣行でやむを得ず発生する可能性のある微量を除いて、糞便や異物がないものでなければなりません

家禽副産物のポイントも肉副産物と同様に「屠殺」と「レンダリングされていない」という点です。

「動物副産物ミール」についてのAAFCO基準

Animal By-Product Meal is the rendered product from mammal tissues, exclusive of any added hair, hoof, horn, hide trimmings, manure, stomach and rumen contents except in such amounts as may occur unavoidably in good processing practices. It shall not contain extraneous materials not provided for by this definition.

アーフコ (aafco.org)
下向きの矢印

自動翻訳↓

動物副産物ミールは、哺乳類組織からレンダリングされた製品であり、適切な処理慣行で避けられない量を除き、追加された髪の毛、蹄、角、皮のトリミング、肥料、胃、ルーメンの内容物を除きます。この定義で規定されていない無関係な資料を含んではなりません。

ポイントは「髪の毛、蹄、角、皮のトリミング、肥料、胃、ルーメンの内容物を除きます」という点です。

不要な部分は取り除かれるようです。

「家禽副産物ミール」についてのAAFCO基準

Poultry By-Product Meal consists of the ground, rendered clean parts of the carcasses of slaughtered poultry such as necks, feet, undeveloped eggs and intestines, exclusive of feathers except in such amounts as might occur unavoidably in good processing practices

アーフコ (aafco.org)
下向きの矢印

自動翻訳↓

家禽副産物ミールは、首、足、未発達の卵、腸など、屠殺された家禽の死骸の地面できれいにレンダリングされた部分で構成され、適切な処理慣行でやむを得ない量を除いて

「家禽ミール」についてのAAFCO基準

Poultry Meal is the dry rendered product from a combination of clean flesh and skin with or without accompanying bone, derived from the parts or whole carcasses of poultry or a combination thereof, exclusive of feathers, heads, feet and entrails. It shall be suitable for use in animal food.

アーフコ (aafco.org)
下向きの矢印

自動翻訳↓

家禽ミールは、羽毛、頭、足、および内臓を除く、家禽の枝肉の一部または全体、またはそれらの組み合わせに由来する、骨の有無にかかわらず、きれいな肉と皮の組み合わせから乾燥レンダリングされた製品です。 動物向け食品への使用に適しているものとします。

ここでのポイントは「きれいな肉と皮の組み合わせから乾燥レンダリングされた製品」です。

骨は入っているかもしれませんが、きれいな皮と肉を使用していて、動物向けに適しているとしています。

副産物は避けるのが無難?ミールはそこまでの心配はいらなそうだが・・・

AAFCOの定義を見る限り「〇〇ミール」に関してはそこまでの心配はいらなそうです。

副産物に関してはできれば無いほうが良いと思われます。

ミールや副産物にどちらも関係する「レンダリング」に関しては、次のような情報もあります。

However, this same system which converts waste into animal feed has also evolved into a recycling nightmare. That’s because many rendering plants are unavoidably processing toxic waste, too.

You see, dead animals are frequently accompanied by a host of unwanted contaminants. Pesticides enter the rendering process via tainted livestock.

Fish oil is commonly contaminated with mercury and other heavy metals.

Dead pets collected from shelters are frequently thrown into the grinder with their flea collars still attached. Insecticide-laced patches found on the skin of slaughtered cattle are also carelessly added to the mix.

Antibiotics and other pharmaceuticals follow livestock directly into the soup. And drugs given to euthanize animals have been regularly found in the rendered product.

Unwanted metal contaminants can be traced to a variety of sources including pet collars, ID tags, surgical pins and needles.

Even plastics can sometimes end up in the process.

dogfoodadvisor.com
下向きの矢印

自動翻訳↓

ご存知のように、動物の死骸には多くの不要な汚染物質が付随していることがよくあります。 殺虫剤は、汚染された家畜を介してレンダリング プロセスに入ります。

魚油は一般的に水銀やその他の重金属で汚染されています.

避難所から集められた死んだペットは、ノミ取り首輪を付けたままグラインダーに投げ込まれることがよくあります。 屠殺された牛の皮膚に見られる殺虫剤が混入したパッチも、不注意に混合物に追加されます.

抗生物質やその他の医薬品は、家畜に直接スープに続きます。 また、動物を安楽死させるために投与された薬物は、レンダリングされた製品から定期的に発見されています。

望ましくない金属汚染物質は、ペットの首輪、ID タグ、手術用ピンや針など、さまざまな原因で発生する可能性があります。

しかしながらAAFCOにおいてのレンダリング定義は次のようになっています。

The rendering process is designed to destroy disease-causing bacteria, leaving an ingredient high in protein that while unappetizing to people appeals to the carnivore's palate.

アーフコ (aafco.org)
下向きの矢印

自動翻訳↓

レンダリングプロセスは、病気の原因となるバクテリアを破壊するように設計されており、タンパク質を多く含む成分が残ります。

果たして真実はいかに…。

可能であれば避けるのが間違いない

「〇〇副産物」や「〇〇ミール」は、メーカーによってはきれいなものを使用しているかもしれません。

しかしその真実はわかりません。調べる方法の一つとして「メーカーに問い合わせること」があります。これも本当のことを言ってくれればというところはありますが、一番確実と言えそうです。

簡単で無難な方法は「副産物、ミールは避ける」というのもありかもしれません。

「穀類が主成分」商品の実名と現在の状況

穀類(炭水化物)について
炭水化物について(紹介記事:happy-cat-life.com)

総合栄養食

2018年

メーカー商品名
いなばペットフードチャオ®焼津産まぐろ節とかつお節入り 4連パック
日清ペットフード懐石zeppin 5つのごちそう
キャラット5つの味 飽きやすい成猫用 海の幸
キャラットミックス ネオ かつお仕立ての味わいブレンド
キャラットミックス まぐろ仕立ての味わいブレンド
和の究み 11歳からケアを始めたい高齢猫用うまみかつお味
日本ヒルズ・コルゲートヒルズのサイエンスダイエット ライト
肥満傾向の成猫用1~6歳 まぐろ
日本ペットフードコンボ® プレゼント まぐろとお肉味
コンボ® まぐろ味・カニカマ・小魚添え
ビューティープロ® 1歳から成猫用
室内猫用 毛玉対応 チキン味
ミオ® おいしくって毛玉対応 ミックス味
ミオ® まぐろ味ミックス
ネスレ日本ピュリナ® モンプチ® 7種のブレンド(しらす入り)
ピュリナワン®下部尿路の健康維持 1歳以上 サーモン
ピュリナ® フリスキー® 室内ネコ用
ペットラインキャネットチップ お肉とお魚ミックス
キャネットチップ こく旨リッチ お肉&野菜入りグルメ
メディファス 室内猫用 1歳から チキン&フィッシュ味
マースジャパンアイムス 成猫用 避妊・去勢後の健康維持 チキン
カルカン® まぐろと野菜味
ユニ・チャーム銀のスプーン® 贅沢うまみ仕立て お魚づくし
銀のスプーン® 三ツ星グルメ® お魚レシピ
ねこ元気® お魚とお肉ミックス
ロイヤルカナン
ジャポン
ロイヤルカナン® 適正体重の維持が難しい
高齢猫用 エイジングステアライズド 12+
矢印下向き

2022年

メーカー商品名
いなばペットフードチャオ®焼津産まぐろ節とかつお節入り 4連パック
日清ペットフード懐石zeppin 5つのごちそう
キャラット5つの味 飽きやすい成猫用 海の幸
キャラットミックス ネオ かつお仕立ての味わいブレンド
キャラットミックス まぐろ仕立ての味わいブレンド
和の究み 11歳からケアを始めたい高齢猫用うまみかつお味
日本ヒルズ・コルゲートヒルズのサイエンスダイエット ライト
肥満傾向の成猫用1~6歳 まぐろ
日本ペットフードコンボ® プレゼント まぐろとお肉味
コンボ® まぐろ味・カニカマ・小魚添え
ビューティープロ® 1歳から成猫用
室内猫用 毛玉対応 チキン味
ミオ® おいしくって毛玉対応 ミックス味
ミオ® まぐろ味ミックス
ネスレ日本ピュリナ® モンプチ® 7種のブレンド(しらす入り)
ピュリナワン®下部尿路の健康維持 1歳以上 サーモン
ピュリナ® フリスキー® 室内ネコ用
ペットラインキャネットチップ お肉とお魚ミックス
キャネットチップ こく旨リッチ お肉&野菜入りグルメ
メディファス 室内猫用 1歳から チキン&フィッシュ味
マースジャパンアイムス 成猫用 避妊・去勢後の健康維持 チキン
カルカン® まぐろと野菜味
ユニ・チャーム銀のスプーン® 贅沢うまみ仕立て お魚づくし
銀のスプーン® 三ツ星グルメ® お魚レシピ
ねこ元気® お魚とお肉ミックス
ロイヤルカナン
ジャポン
ロイヤルカナン® 適正体重の維持が難しい
高齢猫用 エイジングステアライズド 12+

取り消し線(製品名)は現在同製品名が確認できなかったもの

穀類の欠点と肉・魚類が良いとされる理由は全部で"3つ"ある

① 穀類の欠点 炭水化物の摂取はストルバイト尿石のリスクを高めてしまう

ストルバイト尿石のリスクを高めてしまう炭水化物

炭水化物が多いキャットフードは、尿のpHを上げる作用と塩酸不溶性尿沈渣濃度※を上げる作用があり、ストルバイト尿石のリスクを高めてしまいます。

※炭水化物の中のデンプンに尿pHを上げる作用、デンプンと不溶性食物繊維に塩酸不溶性尿沈渣濃度を上げる作用。

参考:猫の尿石症

炭水化物が多いキャットフードは穀類が多く含まれます。したがって必然的に植物性タンパク質も多くなります。植物性タンパク質が多いということは動物性タンパク質が少ないことに繋がります(炭水化物の含有量の評価は成分値評価で実施)。

② 肉類・魚類はアミノ酸スコアが高い

アミノ酸スコアとはバランスよく必須アミノ酸※が含まれているか評価する指標です。最大で100スコアまであり、指標が高ければ高いほど良いとされています。

※必須アミノ酸とは生命を保つために必要なアミノ酸のなかで、体内で合成されない、されにくいアミノ酸で外から摂取しなけらばならないアミノ酸のこと。

人対象のアミノ酸スコア※※

鶏卵 100 牛肉 100 鶏肉 100 豚肉 100 
あじ 100 いわし 100 さけ 100 まぐろ 100
精白米 61 パン 44 じゃがいも 73 とうもろこし 31

参考:【厚生労働省】

特定保健指導の実践定期指導実施者育成プログラム (mhlw.go.jp)

※※猫の必須アミノ酸は人の9種類(イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、バリン、ヒスチジン)に対してタウリンとアルギニンを足した11種類のため、人用のアミノ酸スコア100でも、猫にとっては違う場合がある。

猫にとっては必須アミノ酸が違うため上記の通りではないが、肉、魚類の動物性タンパク質のアミノ酸バランスが良いことには変わりありません。

③ 猫本来の食性とも合致するため

野生のトラが肉を食べている画像を例に猫本来の食性にマッチしている動物性タンパク質

猫は元々、単独捕食タイプの小型肉食動物として存在していて、野生のネズミなどを捕食していました。

野生のネズミなどは高タンパク(動物性タンパク質)で、低炭水化物です。猫の食性に合ったキャットフードは動物性タンパク質が多いフードだと言えます。

また、猫の体内の構造も穀類などに含まれる炭水化物(でんぷん)の消化吸収には向いていません。したがって植物性たんぱく質を多く含む穀類の比率より、肉、魚類といった動物性タンパク質が多い原材料が向いています。

参考:

給餌方法な らびに食餌中蛋白質含量がネコの排尿頻度および尿pHの 日内変動に及ぼす影響

完全肉食のにとっては「穀類」は不要だが、人間には必要なのかもしれない

猫は完全肉食動物で、猫本来の食性に合った食べ物は、肉類を始めとする動物性タンパク質が豊富な原材料です。

穀類は猫の体のつくりからも、消化に向いていないため、多くの穀類は避けなければなりません。

しかし市販されているキャットフードの多くは穀類が主原料となっています。それはなぜか。

その答えは私たち人間が穀類が主原料のキャットフードを必要としているからです。

穀類が多く使われているものは、価格が低めの設定となる

穀類は植物性タンパク質が主で、比較的低コストで仕入れ、加工することができます。

メーカーが低コストで仕入れ、加工することができれば必然的に販売価格も安くできます。そうすると喜ぶのは誰か・・・。

そう、私たち消費者です。

私たちはできれば安く買いたいというのは、誰もが思うところです。

しかし安ければ、もちろん品質面でもそれなりの物しか手に入りません。

その点については仕方がないところかもしれませんが・・・。

要は穀類が多く使われているのは私たち消費者が必要としているということになります。

お金があればすべて解決・・・。

「食べてはいけないキャットフード実名」まとめ

週刊新潮に掲載の「食べてはいけないペットフード」について紹介、解説をしました。

現在では、様々なキャットフードが売られていて、ネット上のみで購入できる高価格帯のキャットフードから、ホームセンターなどで市販されている低価格帯のキャットフードまで、種類が豊富にあります。

そんな中、本当に安全で安心して購入できるキャットフードを選択するためには、情報を自分で調べるしかなく、メーカー側はコストなどの理由で低品質の原材料を使用しているかもしれません。

しかしその実態は実際には見ることができず、誰にもわかりません。

本当に良いキャットフードを購入するためには、「怪しい」「不安」などを感じた商品を避けるのも一つの手です。

いや、むしろ唯一で最善の方法かもしれません。

愛猫が喜んでくれるキャットフードに出会えることを願っております。

300種類以上を成分で徹底比較したおすすめランキングはここから↓

【300種類を徹底比較】おすすめキャットフードランキング|安全な猫の餌は?をチェックしよう!

おすすめNo.1

「カナガン」

カナガンキャットフードチキン

\食いつき100%/

口コミを見る

公式サイト

おすすめNo.2

「グランツ」

\500gで風味○/

口コミを見る

公式サイト

おすすめNo.3

「アランズ」

アランズナチュラルキャットフード

\自然派レシピ/

口コミを見る

公式サイト

成分で比較!おすすめキャットフードランキング
【成分を独自比較】安全で本当に良いキャットフードランキング【300種超】

続きを見る