- 【原材料】安全で本当に良いキャットフードランキングの評価基準
- 評価基準1 第一、第二主原料の状態、%表記の有無
- 評価基準2 第一、第二主原料は動物性タンパク質か
- 評価基準3 着色料は使っていないか
評価基準4 香料は使っていないか - 評価基準5 酸化防止剤は使っていないか、種類は天然か
- 評価基準6 安全性が不明確な原材料の有無
- 【成分値】安全で本当に良いキャットフードランキングの評価基準
- 評価基準1 タンパク質の量は十分か
- 評価基準2 脂肪の量は十分か
- 評価基準3 カルシウム、リンは最適バランスか
評価基準4 マグネシウム量は抑えられているか - 評価基準5 炭水化物の量は抑えられているか
- 評価基準6 オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸は最適バランスか
【原材料】安全で本当に良いキャットフードランキングの評価基準
原材料の評価は次の項目によってできています。
- 第一、第二主原料の状態、%表記の有無
- 第一、第二主原料のタンパク質の種類
- 着色料の有無と種類
- 香料の有無
- 酸化防止剤の有無と種類
- 安全性が不明確な原材料の有無
項目 | 評価 |
①第一、第二主原料の状態(脱水、生、乾燥など)表記と含有量(%表記)の両方がある | A |
〇〇類ではなく、チキン、鶏などの種類の表記がある | B |
その他 | C |
②第一、第二原材料が動物性タンパク質がメインである | A |
第一、第二原材料が動物性、植物性タンパク質両方がメインである | B |
第一、第二原材料が植物性タンパク質がメインである | C |
③着色料を使っていない | A |
天然着色料のみ使用 | B |
着色料使用 | C |
④香料を使っていない | A |
天然香料のみ使用 | B |
香料使用 | C |
⑤酸化防止剤を使っていない | A |
天然酸化防止剤のみ使用 | B |
酸化防止剤使用 | C |
⑥安全性が不明確な原材料が使われている | × |
評価基準1 第一、第二主原料の状態、%表記の有無
キャットフードの成分表記は、含有量が多い順に表記されています。そして、含有量が多いということは、摂取する猫への影響も大きいと言えるでしょう。
主原料を確認することは、とっても大切
その猫への影響が大きい主原料の状態を、どれだけ詳細に表記されているかを判断基準にしています。
原材料の詳細表記はメーカーのこだわりと自信によるもの
詳細表記から読み取れることは、原材料に対してのメーカーのこだわりと自信です。安価で自信が無い原材料を使用しているメーカーは隠したがります。
これは人間心理、販売戦略において当然のことです。
自信があるからこそ、アピールしている
当ランキングでは第一、第二主原料の表記の状態からメーカーの信頼性と原材料の良し悪しを判断しています。
項目 | 評価 |
第一、第二主原料の状態(脱水、生、乾燥など)表記と含有量(%表記)の両方がある | A |
〇〇類ではなく、チキン、鶏などの種類の表記がある | B |
その他 | C |
※肉類(チキン、チキンミール)など、まとめて表記されている場合は第一主原料でない可能性がありますが、判断はできないので当ランキングでは最初に表示されている2つの原材料で判断しています。
※グレインフリーは、「穀物不使用です」という特徴にすぎないので、このランキングでは評価はしません。
評価基準2 第一、第二主原料は動物性タンパク質か
キャットフードのタンパク質には「動物性タンパク質」と「植物性タンパク質」の2つの種類が存在します。
それぞれの特徴は、
- 動物性タンパク質とは肉や魚などの動物由来のタンパク質で、動物の乳や卵なども含まれる。
- 植物性タンパク質とは野菜や大豆など植物に由来するタンパク質で、米、小麦などの穀類もこちらに分類される。
このようになっています。
タンパク質も、種類があるんだね
猫は元々野生出身で「肉食動物」です。現在もその時と変わりなく「完全肉食動物」で、キャットフードには動物性たんぱく質を含む肉類が良いとされています。
動物性タンパク質がメインのキャットフードが良い理由
動物性タンパク質を多く含むキャットフードが良いとされる理由は、次の3点があります。
- 炭水化物の摂取はストルバイト結石のリスクを高める
- アミノ酸スコアが高い
- 猫本来の食性とも合致する
なんか難しそうだね…
少し難しいかもしれませんが、出来るだけわかるように解説していきます。
理由1 炭水化物の摂取はストルバイト結石のリスクを高めてしまう
炭水化物が多いキャットフードは、尿のpHを上げる作用と塩酸不溶性尿沈渣濃度※を上げる作用があり、ストルバイト結石のリスクを高めてしまいます。
※炭水化物の中のデンプンに尿pHを上げる作用、デンプンと不溶性食物繊維に塩酸不溶性尿沈渣濃度を上げる作用。参考:猫の尿石症
炭水化物が多いキャットフードは穀類が多く含まれ、必然的に植物性タンパク質も多くなりがちです。
そして、植物性タンパク質が多いということは、動物性タンパク質が少ないことに繋がるため、穀類が少ないキャットフードが猫の食性にもマッチしています。
穀類が少ない=動物性タンパク質が多いってことだね
理由② アミノ酸スコアが高い
アミノ酸スコアとは、必須アミノ酸がバランスよく含まれているかを評価する指標です。
最大で100スコアまであり、指標が高ければ高いほど良いとされています。
※必須アミノ酸とは生命を保つために必要なアミノ酸のなかで、体内で合成されない、されにくいアミノ酸で外から摂取しなけらばならないアミノ酸のこと。
必須アミノ酸は、バランスが大切なんだね
人対象になりますが、下記が人対象のアミノ酸スコアの例です。
猫にとっては必須アミノ酸が違うため、全く同じではありませんが、肉、魚類の動物性タンパク質のアミノ酸バランスが良いことには変わりありません。
※猫の必須アミノ酸は人の9種類(イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、バリン、ヒスチジン)に対してタウリンとアルギニンを足した11種類。
理由3 猫本来の食性とも合致するため
猫は元々、単独捕食タイプの小型肉食動物として存在していて、野生のネズミなどを捕食していました。
野生のネズミなどは高タンパク(動物性タンパク質)で、低炭水化物で、猫本来の食性に合ったキャットフードは、動物性タンパク質が多いフードだと言えます。
狩りで、動物を捕食していたんだね
また、猫の体内の構造も、穀類などに含まれる炭水化物(でんぷん)の消化吸収には向いていません。
したがって植物性たんぱく質を多く含む穀類より、肉、魚類といった動物性タンパク質が多い原材料が向いています。
参考:給餌方法な らびに食餌中蛋白質含量がネコの排尿頻度および尿pHの 日内変動に及ぼす影響
項目 | 評価 |
第一、第二原材料が動物性タンパク質がメインである | A |
第一、第二原材料が動物性、植物性タンパク質両方がメインである | B |
第一、第二原材料が植物性タンパク質がメインである | C |
評価基準3 着色料は使っていないか
評価基準4 香料は使っていないか
猫は色の区別をする細胞の錐状体が、2種類しかない「2色型色覚」のため、「赤色」を認識できません。
下記の画像が、猫の見えている色の例です。
全然違いすぎて、びっくりだね…
キャットフードなどの色は赤茶系統が多いですが、ほとんど認識できておらず、着色料を使っても、猫にとっては何の役にも立っていません。
唯一効果があるとすれば、色のムラをなくして、人からの見た目を良くしていることでしかありません。
未使用の製品を「A評価」、比較的安全性が高い天然着色料のみ使用を「B評価」としています。香料についても同様の評価としています(香料はほぼ使われていない)。
<着色料の有無>
項目 | 評価 | 採点 |
着色料を使っていない | A | +5 |
天然着色料のみ使用 | B | +2 |
着色料使用 | C | 0 |
<香料の有無>
項目 | 評価 | 採点 |
香料を使っていない | A | +5 |
天然香料のみ使用 | B | +2 |
香料使用 | C | 0 |
評価基準5 酸化防止剤は使っていないか、種類は天然か
キャットフードは空気(酸素)に触れると酸化してしまい、味や風味、食感などが変化してしまい品質が低下します。
そのためキャットフードには必須の添加物ですが、合成酸化防止剤の中には使用できる上限値が設定されているものもあります。
下記は、ペットフード安全法の規格です。
エトキシキン、BHT、BHAの合計量が150μg/g以下と定められています。これは多量に摂取すると発がん性や変異原性、催奇形性の可能性がゼロとは言い切れないからです。
決まりがあるからと言っても、ちょっと怖いな…
現状では上限値の中で使用している限り健康被害の報告※はありませんが、万が一の可能性も含め使わないことがより安全性が高いと言えます。
※参考:資料1 愛がん動物用飼料の基準・規格案 (env.go.jp)
当ランキングでは未使用をA評価、天然のみ使用をB評価としています。
採点基準
<酸化防止剤の有無>
項目 | 評価 |
酸化防止剤を使っていない | A |
天然酸化防止剤のみ使用 | B |
酸化防止剤を使用 | C |
補足:加工助剤、キャリーオーバー、栄養強化による添加物または、一括名での表記が許可(イーストフード、ガムベース、かんすい、苦味料、酵素、光沢剤、香料、酸味料、チューインガム軟化剤、調味料、豆腐用凝固剤、乳化剤、pH調整剤、膨張剤)されている成分については判断できないので、表記されている成分のみを評価対象としています。
評価基準6 安全性が不明確な原材料の有無
〇〇ミール等には、「4Dミート」呼ばれる原材料が含まれている可能性があります。
これらの「4D」の肉は、人間の食用として推奨されないものの、ペットフードや他の低品質の動物製品の原料として利用されることがあります。
愛猫には、与えたくないなぁ…
しかし多くの国や地域では、品質や安全性に関する懸念から、これらの肉を人間やペットの食品として販売する際の厳格な基準や規制が存在します。
ただ、ここで問題になるのは、実際使用しているかは「誰にも分からない」というのが実情で、4Dミートが使われている可能性が全く無いとは言い切れません。
私たち消費者にとって、不安な要素は取り除くことが公表性の低いキャットフード業界のなかで、消費者である私たちにできる唯一の安全を担保できる方法だと考えます。
万が一は、起きてからでは遅いからね
また、チキンミールについては、過剰摂取は尿phが高くなる作用や尿沈渣濃度が高くなるという報告がされています。
これはチキンミールには骨の混入度によっては、低品質なグレードの肉による影響があるのではないかと言われています。
残念ながら、グレード表記は基本的にはされていないので、避けるのが無難とも言えます。。
【成分値】安全で本当に良いキャットフードランキングの評価基準
成分値の評価は次の項目で決めています。
- タンパク質の量の多さ
- 脂肪の量の多さ
- カルシウム、リンのバランス
- マグネシウムの量
- 炭水化物の量の低さ
- オメガ6脂肪酸、オメガ3脂肪酸のバランス
項目 | 評価 |
1⃣ タンパク質量(DM) 36.1~40% | A |
タンパク質量(DM) 31.1%~36% | B |
タンパク質量(DM) 26%~31% | C |
タンパク質量(DM) 40%~ | C |
2⃣ 脂肪量(DM) 18.1~20% | A |
脂肪量(DM) 13.1%~18% | B |
脂肪量(DM) 9%~13% | C |
脂肪量(DM) 20%~ | C |
3⃣ Ca1.0~1.5: P1.0 | 〇 |
Ca/p≧1.0以外 | × |
カルシウム、リン表記なし(ホームページ) | - |
4⃣ マグネシウム量 0.11~ | × |
マグネシウム表記なし(ホームページ) | - |
5⃣ 炭水化物量 ~19% | A |
炭水化物量 19.1%~34.9% | B |
炭水化物量 35%~ | C |
6⃣ オメガ6脂肪酸 ≧ オメガ3脂肪酸の場合 | 〇 |
オメガ6脂肪酸 < オメガ3脂肪酸の場合 | × |
評価基準1 タンパク質の量は十分か
タンパク質の量が多いと2つの効果が期待できます。
- 尿量の増加によるストルバイト結石のリスクの減少
- 消化管内部の移動の良化による便秘リスクの減少
タンパク質は、いろんな場所に影響があるんだね
期待効果① 尿量の増加によるストルバイト結石のリスクの減少
タンパク質が多いキャットフードを摂取すると、体内で尿量の増加につながります。
また、尿のpHの低下も起こり、ストルバイト構成イオンの濃度積であるSAP(Struvite Activity Product)の低下※にもつながり、ストルバイトの結晶化を予防する効果に期待できます。
要は、pH低下と尿量増加ってことだね
猫は元々少ない水分量で生活していて、その少ない水分量を有効活用することから尿濃縮が高く、濃い尿をすることが多いです。
そして濃い尿は、ストルバイトの結晶化につながる成分を、高い量で多く保有することに繋がり、ストルバイトの結石の要因となります。
そのことを軽減するためには、体内での尿量増加が効果的とされていて、タンパク質量が高いキャットフードの摂取はストルバイト結石のリスクを低下させる効果に期待できます。
参考:ネコにおける高蛋白食給与が尿中ストルバイト結晶数ならびに尿不溶性有機成分濃度に及ぼす影響
期待効果② 消化管内部の移動の良化による便秘リスクの減少
高タンパク質のキャットフードのには、消化管内部の内容物の移動がスムーズになる効果があります。
また、体内の尿量増加による飲水量増加の作用もあり、水分摂取量が少ない猫でも便秘のリスクを減少させることが可能です。
なぜ、飲水量と尿量が増加するんだろうか?
その理由は、高タンパク質のキャットフードの摂取すると血中尿素が増加し、適度に血漿浸透圧が上昇するため、飲水量と尿量が増加すると考えられています。
要は、薄めようとするってことだね
慢性の便秘になってしまうと巨大結腸症や、発がん性物質の亜硝酸塩やニトロソアミン産生の要因とも言われており、便秘を予防することは大切なことだと言えます。
参考:ドライキャットフードの粗蛋白質ならびに炭水化物含量が成ネコにおける見かけの消化率に及ぼす影響
※※血漿浸透圧(けっしょうしんとうあつ)
「浸透」現象とは濃度の異なる溶液が接した時に、低濃度の溶液が高濃度の溶液へ拡散されることを言い、その時の圧力を「浸透圧」という。
「血漿」とは血液から血球成分を取り除いた液性成分のことをいう。
項目 | 評価 |
タンパク質量(DM※) 36.1%~40% | A |
タンパク質量(DM) 31.1%~36% | B |
タンパク質量(DM) 26%~31% | C |
※DM(Dry Matter)とは乾物量のこと。水分量が0の状態のときの量。当ランキングでは「(粗〇〇%以上、以下)÷(100-水分量%)×100」で算出しています。キャットフードの成分量を比較するには水分があると比較できません。
例
:製品A 粗タンパク質30 粗脂肪20 粗繊維10 粗灰分10 水分10
:製品B 粗タンパク質10 粗脂肪5 粗繊維2 粗灰分3 水分70
この2つの製品の粗タンパク質の含有率はおおよそ同量(DM)です。
評価基準2 脂肪の量は十分か
脂肪の取りすぎは肥満に繋がりますが、肥満につながる原因は糖質にもあります。
糖質と言えば炭水化物を摂取することによって取り込まれますが、猫にとっては炭水化物はあまり重要だとされていません。
炭水化物は、控えめで大丈夫だね
脂質を控えるよりは炭水化物を控えるほうが猫の生態には合っていて、また、脂肪にはそのほかにも猫の体にも良い影響があります。
良い影響① 炭水化物の2倍以上の高エネルギー保有し、優れたエネルギー源となる
炭水化物やタンパク質のエネルギー量より、約2.5倍ものエネルギーを保有し、少ない量で優れたエネルギー源となります。
脂肪のエネルギー効率は、2.5倍もあるんだね
穀類に多く含まれる炭水化物は猫も消化を苦手としています。猫にとっては炭水化物を摂取するよりも、脂肪を摂取したほうが、猫の体質にも合っていると言えます。
参考:エネルギー産生栄養素とは?エネルギー産生栄養素の基本、理想のバランスなどを分かりやすく解説 (morinaga.co.jp)
良い影響② 尿量を増加させる作用があり、結石予防となる
脂肪は高エネルギーで効率が良く、うんち量が減る代わりに尿量が増加します。
その理由は、猫は長期的に見るとエネルギー摂取量を一定に保つとされているからです。
一定に保つということは、高エネルギーである高脂肪のキャットフードを摂取すると、その摂取量は減る傾向にあり、うんちの量が減ってきます。
するとうんちと一緒に排出される水分量が減り、尿へとシフトされ尿量が増加します。
エネルギー効率が高い脂肪は、たくさん取らなくてもいいんだね
短期的に見ると高脂肪のキャットフード摂取量が減らない猫もいますが、その場合は摂取量の増加に伴い飲水量も増加するため尿量が増加します。
どちらにしても尿量の増加は、尿濃度の希釈につながり、結石予防となります。
参考:猫の尿石症
項目 | 評価 |
脂肪量(DM) 18.1%~20% | A |
脂肪量(DM) 13.1%~18% | B |
脂肪量(DM) 9%~13% | C |
ズッキーニがシュウ酸カルシウム結石のリスクを減らす⁉
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評価基準3 カルシウム、リンは最適バランスか
評価基準4 マグネシウム量は抑えられているか
カルシウムとリン、マグネシウムのバランスは、尿路結石や骨がもろくなることがあるため、適切なバランスで摂取することが求められます。
基準値は、リンの量がカルシウムを上回らないことが推奨。
ミネラルバランスは、結石リスクに直結だね
リンの量が上回ってしまうと血中カルシウム量が不足し、骨の成分からカルシウムと補充しようとします。すると骨の大切な成分であるカルシウムが減ってしまうため骨がもろくなってしまいます。
また最近の報告では、一部の無機リン酸(短時間水溶リン)が量とバランスによって腎毒性を持つことが分かっています。
このことからカルシウムとリンのバランスを1以上(Ca≧P=1.0)保つことが重要です。
参考:ペットフードで使用される主なカルシウム、リン、マグネシウム源原料(前編)
AAFCO基準ではバランスは (Ca)1.2~1.25:(P)1.0
AAFCO基準ではカルシウム、リンのバランスは「 (Ca)1.2~1.25:(P)1.0」あたりが良いとされています。これはAAFCOの最低摂取基準量から算出することが出来ます。
AAFCOは、ペットフードの基準を定めている機関
AAFCOでの基準を変換すると、以下のようになります。
成猫のAAFCO基準量を2倍すると「1.2:1.0」になり、成長期、成猫期ともにカルシウムはリンの1.20~1.25倍程度です。
最低摂取量は年齢で違っていますが、バランスはほぼ同等と言えます。
許容範囲として、若干の多い少ないを加味しても、「カルシウム1.0~1.5:リン1.0」内を守ることが重要です。
マグネシウム量は0.1%以下
マグネシウムの量は0.1%以下が推奨されています。
これは猫の平均尿pHが、6.6を上回った場合ストルバイト結石のリスクがあることから、0.1%DM以下にすることがより安全となるために推奨されています。
マグネシウム量は、必ず確認しよう
参考:ペットフードで使用される主なカルシウム、リン、マグネシウム源原料(前編)
項目 | 評価 |
Ca1.0~1.5 :P1.0 | 〇 |
Ca/p≧1.0以外 | × |
マグネシウム量 0.11~ | × |
カルシウム、リン表記なし(ホームページ) | - |
マグネシウム表記なし(ホームページ) | - |
評価基準5 炭水化物の量は抑えられているか
炭水化物にはデンプンと水溶性食物繊維・不溶性食物繊維が含まれています。
デンプンには尿のpHを上げる作用があり、デンプンと不溶性食物繊維には塩酸不溶性尿沈渣濃度を上げる作用があり、
このことはストルバイト結晶化を促進することに繋がるため、炭水化物の性質から見ても少ないことが良いとされています。
炭水化物は、出来るだけ控えることが良いんだね
参考:成ネコに対する炭水化物給与の是非:ストルバイト形成能とミネラル栄養
参考:猫の尿石症
炭水化物量の算出方法
炭水化物の量は表示義務がないため基本的には表示されていません。しかし簡単な計算式によって、おおよその量は算出することが出来ます。
たんぱく質、脂質、炭水化物、水分、灰分を合計すると、基準となる重量になるため、差し引きで炭水化物量を出すことができます。
当ランキングではこの算出方法により炭水化物量を算出しています。
項目 | 評価 | 採点 |
炭水化物量 ~19% | A | +5 |
炭水化物量 19.1%~34.9% | B | +2 |
炭水化物量 35%~ | C | 0 |
評価基準6 オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸は最適バランスか
オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸についてはお互いに関連しあっていて、両方ともバランスよく摂取の必要があります。
ただし、ネット上には様々な情報が載っていますが、理想的なバランスについては今のところ確定的な研究結果は出ていません。
ネット上の情報を総合的に見て判断すると「オメガ6 > オメガ3」の割合がほとんどなので、この割合の場合は加点としないで逆の場合はマイナス評価としています。
総合的に見ると、オメガ6 >オメガ3
項目 | 評価 | 採点 |
オメガ6脂肪酸 < オメガ3脂肪酸の場合 | × | -5 |