猫を飼っている人で、雑種に次いで2番目に多く飼われているのがアメリカンショートヘアで、純血種では1番の人気者です。
※カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社による調査 18~69歳の男女1,501名が対象
そんな人気者のアメショーですが、肥満になりやすいという特徴もあるため、飼う時には注意したいポイントもあります。
この記事ではアメリカンショートヘアの特徴から適正体重、必要な栄養素、飼う時の注意点、おすすめキャットフードまでを網羅しています。
ぜひ最後まで読んでもらって、アメショーの魅力の存分に堪能しましょう!
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筋肉質で活発なところが特徴
アメリカンショートヘアは、アメリカ生まれの猫として長い歴史を持ち、その魅力的な特徴と健康的な体格で、多くの猫愛好者の心をつかんでいます。
初めてこの猫種に出会った方のために、アメリカンショートヘアの基本的な特徴を分かりやすくご紹介します。
- 筋肉質で骨太:アメリカンショートヘアは、しっかりとした骨格と発達した筋肉を持つ猫です。この頑丈な体型は、彼らがかつて農場での害獣駆除として活躍していた名残です。
- 豊富な毛色・模様:80以上の色とパターンの組み合わせが認められており、ソリッドからタビー、トーティーシェルまで、さまざまな魅力的なバリエーションが楽しめます。
- 健康的な体質:一般的に健康的な猫種とされていますが、定期的な健康診断や適切な食事管理が必要です。特に肥満には注意が必要とされています。
- 適応性が高く、社交的:人懐っこく、他のペットや家族ともすぐに打ち解ける性格を持っています。そのため、家庭環境に非常に適応しやすいです。
- 短いが密度のある被毛:アメリカンショートヘアの毛は短いものの、柔らかくて密度があります。定期的なブラッシングで、毛玉の予防や被毛の健康維持をしましょう。
アメリカンショートヘアはその見た目の美しさだけでなく、その性格や健康的な体質にも魅了される方が多いです。これらの特徴を踏まえて、アメリカンショートヘアとの生活を楽しみましょう。
アメリカンショートヘアの標準体重
アメリカンショートヘアはと比較的ガッチリしていることもあり、「太りすぎていないだろうか…」と不安で、理想となる体重も知りたい方も多いのではないでしょうか。
ここではそんな疑問を解決するため、標準的な体重と必要なフード量を紹介していきたいと思います。
標準体重の目安
- 生後1週間: 100g - 200g
- 生後2週間: 200g - 400g
- 生後3-4週間: 250g - 500g
- 生後2ヶ月: 1kg - 2kg
- 生後3ヶ月: 1.5kg - 2.5kg
- 生後4ヶ月: 2kg - 3.5kg
- 生後6ヶ月: 3kg - 5kg
- 生後1年: 4kg - 6kg(雄の場合はこの時点で5kg - 7kgか、それ以上の場合も)
成猫になると、メスは約2.7-5.4kg、オスは約5-6.8kg程度が一般的ですが、大きな個体の場合、約9kg近くに達することもあります。
必要エネルギー量の算出方法
猫のエネルギー要求量(DER)を計算するには、安静時のエネルギー要求量(RER)を初めに計算し、その値に活動係数を掛け合わせることで得られます。
- RER (Resting Energy Requirement) の計算
- RER=70×(体重kg)0.75
- DER (Daily Energy Requirement) の計算
- DER=RER×活動係数
活動係数は以下の通り:
- 【子猫】離乳~4ヶ月:3
- 【子猫】4ヶ月~6ヶ月:2.5
- 【子猫】6ヶ月~成猫:2
- 【成猫】未避妊・未去勢:1.4
- 【成猫】避妊・去勢済み:1.2
- 【成猫】肥満傾向:1
- 【成猫】妊娠中:2
- 【成猫】授乳期 :子猫数により係数2~6
これを上記の体重の目安に基づいて計算すると…
- 生後1週:
- 体重:0.15kg(平均的な値として取ります)
- RER = 70 × (0.15)^0.75 = 約37 kcal
- DER(離乳~4ヶ月の係数を使用)= 37 × 3 = 約111 kcal
- 生後2週:
- 体重:0.3kg
- RER = 70 × (0.3)^0.75 = 約54 kcal
- DER = 54 × 3 = 約162 kcal
... 以降も同様に計算を進めることができます。
※上記の計算はあくまで一般的な目安にすぎません。実際のエネルギー要求量は、猫の健康状態、活動レベル、生活環境などによって変動します。
フードの必要量を算出
ここでは例として「100gあたり350kcal(350kcal/100g)」のキャットフードについて紹介します。
フードの必要量(g) = DER / (フード1gあたりのカロリー)
1gあたりのカロリーは、350kcal ÷ 100g = 3.5kcal/g です。
以下に、年齢別のフードの必要量を示します:
- 生後1週:
- DER = 約111キロカロリー
- フード量 = 111 ÷ 3.5 = 約31.7g
- 生後2週:
- DER = 約162キロカロリー
- フード量 = 162 ÷ 3.5 = 約46.3g
- 生後3週:
- DER = 約195キロカロリー
- フード量 = 195 ÷ 3.5 = 約55.7g
- 生後4週〜1ヶ月:
- DER = 約222キロカロリー
- フード量 = 222 ÷ 3.5 = 約63.4g
- 生後2ヶ月:
- DER = 約285キロカロリー
- フード量 = 285 ÷ 3.5 = 約81.4g
- 生後3ヶ月:
- DER = 約360キロカロリー
- フード量 = 360 ÷ 3.5 = 約102.9g
- 生後4ヶ月:
- DER = 約395キロカロリー
- フード量 = 395 ÷ 3.5 = 約112.9g
- 生後5ヶ月:
- DER = 約478キロカロリー
- フード量 = 478 ÷ 3.5 = 約136.6g
- 生後6ヶ月:
- DER = 約446キロカロリー
- フード量 = 446 ÷ 3.5 = 約127.4g
- 生後7ヶ月〜1年(非去勢/避妊):
- DER = 約365キロカロリー
- フード量 = 365 ÷ 3.5 = 約104.3g
※これらの数値はあくまで一般的な目安です。個体差や猫の健康状態、活動レベル、他の食事やおやつの摂取量などによって調整が必要になる場合があります。
「自然選択」による進化の歴史
起源
アメリカンショートヘアの祖先は、ヨーロッパから北アメリカへの移住の際、人々と共に渡ったブリティッシュショートヘアやヨーロピアンショートヘアとされています。
初期の移住者と一緒に船でアメリカへ渡り、その中には「メイフラワー号」に乗った猫も含まれていたと言われています。
環境への適応
アメリカの特定の気候や環境に適応するため、アメリカンショートヘアは数世代にわたる「自然選択※」によって進化してきました。これにより、他の猫と比べて丈夫で健康的な猫として知られるようになりました。
※「自然の選択」とは、生物学と進化論における中心的な概念の一つで、チャールズ・ダーウィンとアルフレッド・ラッセル・ウォレスによって提唱されました。自然の選択の考え方は、特定の環境の中で最も適応する形質を持つ個体が生き残り、繁殖する可能性が高くなるというものです。この結果、その形質は次の世代に伝えられる可能性が高くなります。
農場猫としての役割
アメリカンショートヘアは、アメリカの農場でのネズミ駆除のための猫として長い間飼われていました。これが彼らの活発で筋肉質の体格や優れた狩猟能力の源とされています。
品種の認定
20世紀初頭に猫の品種として認定される過程で、アメリカンショートヘアは一時的に「ドメスティックショートヘア」として知られていました。
しかしドメスティックショートヘアという名は、特定の品種ではなく、短毛の一般的な家猫を指すため、独自の歴史や特性を持つ品種としての認識を強化したいという理由から、「アメリカンショートヘア」という名前が正式に採用されました。
以上がアメリカンショートヘアの歴史の概要です。この猫種はアメリカの環境に適応し、多様な役割を果たしながらその特性を発展させてきました。
この次ではそんなアメリカンショートヘアにとって、気になる病気について解説していきます。
肥満には注意が必要
アメリカンショートヘアが注意が必要な病気は「肥満」です。
肥満は状態であって厳密に言えば病気ではないですが、特に注意が必要なことから、ここでは病気と表現しています。
肥満になりやすい理由は「狩猟本能」
アメリカンショートヘアは、もともと農場や家での害獣駆除の役割を果たすために飼われていました。
そのため、彼らは活発で狩猟本能が強い猫として知られています。しかし現代のペットとしての生活環境では、その本能やエネルギーを十分に発散する機会が限られることが多いです。
特に室内飼いでは、運動スペースも限られているため、なおさらそのあり余った活動エネルギーを消費する場所が制限されています。
狩りが減っても食欲はそのまま…
またその活発な狩猟本能と同時に持っているのが、旺盛な「食欲」です。
もともと害虫駆除の役割をしていたと紹介しましたが、活発な活動を支えていくためのエネルギーを補給するためには、多くのエネルギー源が必要になります。
その多くのエネルギーを補給するためには、たくさんの食事を必要とし、その得られたエネルギーを使ってまた狩猟をしエネルギーを消費するというループを繰り返していました。
しかし現代では上記で説明したように、活動範囲が狭まり、狩猟という活動もする必要がなくなったことから、狩りをする(消費)⇒食べる(補給)⇒狩りをして、また食べる…というバランスがアンバランスに。
その結果エネルギーを補給するための旺盛な食欲が、昔に比べれば減ったものの名残として残っていて、エネルギー消費だけが減ってしまったということです。
要するに、アメリカンショートヘアが肥満になりやすい背景には遺伝的要因が絡み、彼らの活動的な本性と現代のペットとしての生活環境とのギャップが関与していると言えます。
そのため現代の生活環境の中で、体重を維持するためには適切な食事管理と適量の運動が必要不可欠です。
アメリカンショートヘアに必要な栄養素
狩りをする(消費)⇒食べる(補給)のバランスが崩れてしまった、アメリカンショートヘアにとって大切な栄養素とは何でしょうか?
ここではそんなアメショに必要な栄養素を解説してきます。
摂取するエネルギーは少なめがいい
食欲が旺盛で、どうしても食べすぎてしまう傾向があるアメリカンショートヘアには、フードの重さに対するエネルギー量が控えめな食事が向いています。
特に控えたい成分は、タンパク質と脂肪。
この2つはエネルギー源として最も重要な成分で、猫の活動の大部分を担っています。逆に言えばこの2つの成分の摂取を抑えることで、肥満の原因となるエネルギー源を控えることができます。
満腹感を得るための食物繊維
タンパク質や脂肪といったエネルギー源の摂取を抑えると、体がまだ足りないよーと合図を出して、どんどん食べたくなります。
これでは何の意味もなく、おねだりが増えるだけで、飼い主さんにとっては大変な面もあるでしょう。
そこで重要なのが「食物繊維」です。
食物繊維は通じを良くして便秘を解消するというイメージがあるかもしれませんが、実は満腹感を与えて、食事量を抑えてくれる効果にも期待できるんです。
食物繊維が満腹感を与えてくれる理由は、その性質にあります。
食物繊維には消化の際に水分を取り込んで、ゲル状となる性質があり、ゲル状となった食物繊維は胃の中でとどまる時間が増加します。すると胃の中にはまだ食べ物があると体が認識して、満腹感を与えてくれるということです。
食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がありますが、特に水溶性食物繊維でこの効果が大きくなります。
そのため肥満や食べすぎを防止したい場合には、食物繊維の摂取が欠かせないでしょう。
参考:食物繊維の保健効果
脂肪燃焼に重要なL-カルニチンがあればなお良し
L-カルニチンは、脂肪を燃焼するミトコンドリアへと脂肪を運んでくれる働きがあり、脂肪をエネルギーへと変換するサポートをしています。
そのためL-カルニチンを取ることは、肥満予防や太りにくい体作りに重要であり、欠かせない成分でしょう。
おすすめキャットフード2選
ロイヤルカナン「アメリカンショートヘア」
ロイヤルカナン「アメリカンショートヘア」は、タンパク質が31%DM、脂肪量が15%DMに調整されていて、肥満が気に猫にも安心して与えることができます。
アメリカンショートヘア専用商品として作られているこの商品は、その他の栄養成分も適正に調整、脂肪燃焼をサポートするL-カルニチンも配合済みです。
エルモプロフェッショナーレ「インドア」
エルモプロフェッショナーレ 「インドア」は、満腹感を与えてくれる水溶性食物繊維が配合されているキャットフードです。
成分値もタンパク質が30.7%DM 、脂肪が12.7%に調整されていて、室内飼いの猫にも向いている成分値となっています。
また、L-カルニチンも1000mg配合されていて、肥満が気になるアメリカンショートヘアにおすすめの商品です。
アメリカンショートヘアの毛色と模様のガイド
アメリカンショートヘアは、その多様な毛色と模様で知られる猫種の一つです。
彼らの魅力は、80以上の色とパターンの組み合わせから、自分のお気に入りを見つけることができるところにあります。以下は、アメリカンショートヘアの特徴的な毛色と模様を簡単にご紹介します。
毛色:
- 黒、白、青(グレーとも):単色で、非常にポピュラー。
- 赤:明るく元気なオレンジ色。ジンジャーとも呼ばれます。
- クリーム、シルバー、ゴールド:洗練された色合いで、高級感があります。
- 茶、チョコレート、ライラック:珍しい色で、他の猫種ではあまり見られません。
パターン:
- ソリッド:一色でシンプル。どんな色でも均一に全体が染まっています。
- タビー:ストライプやスポットなど、独特の模様が特徴。マッカレルやスポッテッド、クラシック、チケットなどのバリエーションがあります。
- トーティーシェル:赤や黒など2色以上の混ざり合った模様。
- カリコ:白を基調に、赤や黒など3色以上が混じり合います。
- スモーク:毛の根元が白や薄い色で、先端が濃い色。
- バイカラー:2色の組み合わせ。白と他の色が一緒になることが多いです。
- バン:耳や尾など、一部に色がついていて、他は白。
これらの多様な色と模様が、アメリカンショートヘアの人気の理由の一つです。あなたも、この豊富なバリエーションの中から、お気に入りの愛猫を見つけることができるでしょう。
飼う時に知っておきたい注意点
アメリカンショートヘアは非常に飼いやすい猫として知られています。しかし、彼らの健康や幸せを保つために注意すべきポイントはいくつかあります。
1. 健康管理
定期健診:アメリカンショートヘアは元々丈夫な猫ですが、早期に健康問題を発見するために、年1回以上の健康診断を推奨します。
肥満対策:アメリカンショートヘアは太りやすく、肥満が多くの健康問題の原因となり得ます。体重の管理と適切な食事量を確保しましょう。
2. 食事の管理
適切なキャットフード:猫の健康を考慮したバランスの良いキャットフードを選び、摂取量を守ることが大切です。
水の供給:猫は脱水を起こしやすい生き物です。常に清潔な水を用意し、水入れは日常的に清掃してください。
3. 運動と遊び
日常的な運動:アメリカンショートヘアはとても活動的なので、キャットタワーやボールなどのおもちゃで毎日遊び、運動をさせましょう。
4. 被毛の手入れ
ブラッシング:週に数回、ブラシでケアすることで、毛玉の予防や被毛の健康維持に役立ちます。
5. 社交性の考慮
環境への順応:新しい場所やペット、人々との初めての接触は、少しずつゆっくりと紹介することで、ストレスを減少させることができます。
6. 生活環境
快適な空間:猫は安定した環境を好みます。急な変化や大きな騒音はストレスの原因となり得ますので、安定した生活環境を提供することが大切です。
これらの注意点を守ることで、アメリカンショートヘアとの生活はより充実し、その健康と幸せも保たれるでしょう。
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