「種類が多くてどれを選んだらいいか分からない…」
「成分バランスが良いキャットフードはどれ?」
こんな悩みをお持ちではありませんか?
この記事では、皆さんの代わりにそんな悩みを解決するために300種類以上のキャットフードを徹底調査。原材料の内容と成分値を比較し、猫の体にとって本当に良いキャットフードを紹介しています。
さらに安全な猫の餌の選び方も学べるので、ぜひ最後までご覧ください。
比較した300種類一覧
(Aランク以下)
ここに載っている原材料/成分値を評価したデータは「happy cat life」の独自調査によるものです。最新の正確な情報は公式サイト発表のデータをご覧ください。
300種類以上の商品を徹底調査!本当に良いおすすめ人気ランキングを決定!
ネット上で検索している人が多い人気商品をピックアップして、全300種類の原材料、成分値を徹底調査し、本当に良いキャットフードおすすめランキングを作成しました。
飲まず食わず、不眠不休……ではなく、しっかりと食べて寝ながら半年かけておすすめランキングを作成しました!
↓実際に調査している際の状況と、作成した画像の一部です。
本当に手間がかかりましたが、自分なりに満足のいく内容のおすすめランキングができたと思っています。
今回、おすすめランキングの作成に使用した、独自基準はこちらです。
日本の約8割の猫が室内飼いされていて、室内飼いに合った(運動量・運動スペースの制限)数値で上限値を決めています。
※参考:令和4年全国犬猫飼育実態調査
具体的には「5つの原材料評価」と「6つの成分値評価」の2つで評価しています
独自基準「5つの原材料評価」は"こだわり"と"無添加"で安全性を評価
本当に良いキャットフードを選ぶためには次の「5つのポイント」をよく確認する必要があります。
何となく選ぶと、悪影響のある原材料が使われていることも…
① 主原料の状態をチェック!
主原料の情報を開示できるのは、使用している原材料が本当に良いもので、またその良質な原材料を豊富に使用しているからこそ明かせる情報です。情報を明かせない原材料には、それ相応の意味がある可能性があるので注意!
② 動物性タンパク質が中心
動物性タンパク質が豊富に含まれている肉や魚類は、アミノ酸の配合バランスに優れ、猫本来の食性にもマッチ。猫は大量の炭水化物の消化を苦手としているため、動物性タンパク質中心のキャットフードがおすすめです。
タンパク質量を比較したい場合は「343商品のタンパク質量を比較!どのキャットフードが多い少ない?」をご覧ください。
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343商品のタンパク質量を比較!どのキャットフードが多い少ない?
続きを見る
③ 配合量の有無
主原料の%表記を開示できると言うことは、良質な原材料を豊富に使用し、その使用量をアピールしたいからです。開示している姿勢は、私たち消費者からも信頼性が高くおすすめです。
④ 安全性が不明確 ⑤添加物の有無
安全性が不明確な原材料の不使用
⇒〇〇ミールなどはレンダリングされているため、汚染物質や薬物などの混入が "0%" とは言い切れないため、使用していないキャットフードが安全です。
着色料の不使用
⇒猫は錐状体が2種類しかない「2色型色覚」です(人間は3色型色覚)。2色型色覚の特徴は「赤色」を認識できません。
香料の不使用
⇒猫は「香料」が添加されることにより、猫本来の栄養素が良いキャットフードを選ぶ要素が消され、栄養素は良くないがいい匂いがするキャットフードを選ぶ傾向にあります。
酸化防止剤の不使用
⇒酸化防止剤の「BHA|ブチルヒドロキシアニソール」と「BHT|ブチル化ヒドロキシトルエン」にはマウスでの"in vitro"(試験管内)の動物試験によって、発がん性や変異原性、催奇形性の危険性があります。
独自基準「6つの成分値評価」は"猫の栄養学"で安全性を評価
6つの成分値評価は「猫の栄養学」を中心とした海外を含む100個以上の論文や文献をもとに決めています。
海外の文章を調べるのに苦労しました…
この表を使って、全300種類についてまとめました。
PFCスコアで成分値を評価
PFCスコアとは、猫に必要な三大栄養素の「P=タンパク質」「F=脂質(脂肪)」「C=炭水化物」がどのくらいの値で配合されているかを評価する指標です。
PFCとは?
- P:Protein タンパク質
- F:Fat 脂質(脂肪)
- C:Carbohydrate 炭水化物
その猫にとって重要な「PFCの値=PFCスコア」を、独自の評価基準でバランスの良さを評価しています。
具体的な評価基準は、
- P タンパク質(DM)
- A評価:36.1~40%
- B評価:31.1~36%
- C評価:26%~31%
- F 脂質(DM)
- A評価:18.1~20%
- B評価:13.1~18%
- C評価:9~13%
- C 炭水化物
- A評価:~19%以下
- B評価:19.1~34.9%
- C評価:35%~以上
6つの成分値評価はこちら。
評価項目 | 評価基準の目安 |
---|---|
タンパク質 | タンパク質量(DM) 36.1~40% 以内の商品は高評価 |
脂肪 | 脂肪量(DM) 18.1~20% 以内の商品は高評価 |
カルシウムとリン | カルシウム1.0~1.5:リン1.0以内の商品は高評価 |
マグネシウム | マグネシウム量 0.11~ 以上の商品は減点 |
炭水化物 | 炭水化物量が ~19% 以下の商品は高評価 |
オメガ脂肪酸 | オメガ6脂肪酸 よりオメガ3脂肪酸が多い場合は減点 |
参考論文・文献抜粋
【論文】給餌方法な らびに食餌中蛋白質含量がネコの排尿頻度および尿pHの 日内変動に及ぼす影響
【Youtube】How Cats See The World
【環境省】ペットフード安全法基準規格等 [動物の愛護と適切な管理] (env.go.jp)
【環境省・農林水産省】資料1 愛がん動物用飼料の基準・規格案 (env.go.jp)
【論文】ネコにおける高蛋白食給与が尿中ストルバイト結晶数ならびに尿不溶性有機成分濃度に及ぼす影響
【論文】ドライキャットフードの粗蛋白質ならびに炭水化物含量が成ネコにおける見かけの消化率に及ぼす影響
【森永製菓株式会社】エネルギー産生栄養素とは?エネルギー産生栄養素の基本、理想のバランスなどを分かりやすく解説 (morinaga.co.jp)
【論文】食餌の水分含量および脂肪含量がネコの尿量に及ぼす影響
【論文】ペットフードで使用される主なカルシウム、リン、マグネシウム源原料(前編)
【論文】成ネコに対する炭水化物給与の是非:ストルバイト形成能とミネラル栄養
【サイト】ペットフードにおける炭水化物の算出方法(konaka-ah.com)
【栄養基準】2016 AAFCO Midyear Meeting Committee Reports
・・・など。
実際には、もっと多くの論文を調査しています。各記事の中にある参考文献などもその一部なので、記事を読みながら参考にしてください。
さらに、おすすめランキングを作成するにあたって、原材料・成分値以外にも注意した点について解説していきます。
正確に比較するためには、いろんな要素を考慮する必要があるんだ
おすすめランキングの成分値比較は「DM(乾物量)」で実施
成分値を比較するためには、水分量を抜いた「DM(dry matter)乾物量ベース」で比較する必要があります。
水分量が6%違うと、成分値が3%も違ってくる
↓図解の説明はこちら(分かり易くドライとウェットの比較も)。
水分量を含んだ〇〇以上などの数値で比較すると、キャットフードの種類によって水分量が違うため、タンパク質や脂肪量が正確に比較できません。
有名なキャットフードでも水分量が違う商品が結構あり、水分量が12%の商品は「ピュリナワン」や「カルカン」などがあり、水分量が6.5%の商品は「ロイヤルカナン」、水分量が5%の商品はモグニャンなどがあります。
意外と身近にある商品も、水分量の違いに注意
身近なキャットフードにも水分量が違う商品があり、それらの成分を正確に比較するには「DM(乾物量)」での比較が必須です。
このおすすめキャットフードランキングでもDM(乾物量)で比較しています。
実際に食べてみた結果、肉系は「味しっかりでにおい強め」、魚介系は「あっさりにおい薄目」な傾向
実際に食べてみての全体的を通しての感想は、おやつでもなく主食でもなく、ビールのつまみに合いそうなスナックといった印象です。
チキン味などの肉類は、においを強めで味もしっかりと感じることが多かったです。
逆にサーモンなどの魚介系が主原料の場合は、においが薄めの商品が多く、また味付けもあっさりと感じました。
種類ごとに、特徴の傾向があることが判明…
においが強めで味付けが濃いキャットフードを好んでいる猫ちゃんには、チキンを始めとする肉系のキャットフードを選択すると喜んで食べてくれるかもしれません。
味にはあまり興味がなく、食感や塩味を気にする場合には、キブルの大きめの商品や魚介系を選択がおすすめです。
【成分で独自比較】安全で本当に良いキャットフードランキング【Sランク】
S ランク 102点
レティシアン
カナガンキャットフード
チキン
PFCスコア
- P:A評価
- F:A評価
- C:B評価
分析データ
- タンパク質(DM):37%
- 脂質(DM):18.2%
- 炭水化物:27.4%
- エネルギー:405kcal
- 対象年齢:全年齢
カナガンは「海外の口コミ」において、ほとんどの人が、「大好き」「よく食べる」などの食いつきに関する高評価をしていました。
この食いつき高評価の数値のすごさは、どんなに食いつきがいいと言われるフードでも、猫によって食べたり食べなかったりするのが当たり前。
そんな中で口コミを投稿した人のほとんどが食いつきがいいというのは、この商品の仕上がりが、より猫の食性に合っていることを示しています。
原材料は、動物性タンパク質が豊富な新鮮なチキンを中心に配合されていて、不要な添加物なども使用されていない点も高評価です。
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【海外・国内の口コミ】カナガンキャットフードの評判を徹底調査!
S ランク 102点
GRANDS
グランツキャットフード
チキン&サーモン
PFCスコア
- P:A評価
- F:A評価
- C:B評価
分析データ
- タンパク質(DM):40%
- 脂質(DM):18.9%
- 炭水化物:24%
- エネルギー:361kcal
- 対象年齢:全年齢
グランツキャットフードの口コミ・評判については、良い評価としては食いつきがいい・毛ヅヤが良くなったという口コミが多くあり、いかに良い原材料を使用しているかが分かります。
そして、グランツキャットフードだけの特徴に「内容量が500g」という点があります。
キャットフードは一度開けてしまうと傷みやすく、短期間で味や成分が劣化してしまいます。しかしこのグランツキャットフードであれば、使い切りサイズで傷んでしまう前に、おいしいまま与えることができます。
また、1匹だけ飼っている方や飽きっぽい猫ちゃんにも向いています。
実際に食べてみた感想は、粒が小さめで食感も軽く、とても食べやすい印象でした。おそらく子猫や老猫にも食べやすく設計されているためだと思われます。
味もそれほど塩味を感じることもなく、あっさりとした仕上がりです。
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S ランク 99点
レティシアン
アランズナチュラル
キャットフード
チキン&ターキー
- 厳選した10種類の原材料だけを使用した自然派レシピ
- フード生産時に人工添加物不使用
- グレインフリー、香料・着色料不使用で安心・安全
PFCスコア
- P:A評価
- F:B評価
- C:B評価
分析データ
- タンパク質(DM):38.3%
- 脂質(DM):15.4%
- 炭水化物:26.7%
- エネルギー:381kcal
- 対象年齢:全年齢
アランズナチュラルキャットフードは「ネット上での口コミ」において、ほとんどの人が「食いつきがいい」「よく食べる」などの食いつきに関する高評価をしています。
まだ比較的新しいフードのため、口コミ数は少ないものの猫は正直者であり、嫌いなものは口にしません。
そんな中での投稿したほとんどの人が、食いつきがいいと評価している点は信頼できるでしょう。
また土壌成分までを徹底管理した安全な野菜類を使用し、品質管理が徹底されているイギリスでの工場で作られている点でも、その安全性の高さがよくわかります。
価格は少し高めですが、定期便に申し込むことで20%OFFで購入することが出来ます。
キャットフード選びに迷っている場合は、原材料・成分値ともに高評価のアランズナチュラルキャットフードを試してみてはいかかでしょうか。
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【独自調査】アランズナチュラルキャットフードの口コミと成分値を徹底評価!
S ランク 99点
ヒューマル
ロニーキャットフード
PFCスコア
- P:A評価
- F:A評価
- C:B評価
分析データ
- タンパク質(DM):36%
- 脂質(DM):20%
- 炭水化物:23.5%
- エネルギー:410kcal
- 対象年齢:全年齢
株式会社ヒューマルが送り出している、比較的新しいキャットフード。それが「ロニーキャットフード」です。
このロニーキャットフードは原材料、成分値ともにほとんどの項目で高評価となっている、優等生キャットフードです。
また、カルシウムとリンの比率が「1:0.8」に調整してあり、pHはおおむね「5.5~6.3」を維持できるように調整されていて、尿路結石のリスクも低減させています。
ただ一つ気になる点は、脂肪量が20%とやや高めで、健康な猫であれば問題はないですが、肥満気味や食欲の落ちた高齢猫の場合は、少し重いかも。
しかし、これほどすべての項目で整っているキャットフードはそうそうないかしれません。
食べてみた感想は、少しにおいがきつめかもしれません。食感もしっかりしていて、しっかりとした固さや食感が好きな猫ちゃんには向いていそうな作りでした。
チキン(鶏肉)好きの猫には、カナガン、グランツに次ぐ、有力候補の一つではないでしょうか。
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【結石にも配慮】口コミと成分でロニーキャットフードの安全性を徹底評価!
実はヒューマルにはもう一つ自信作があります。
それは、エリザベスキャットフードです。
(Sランク 96点)
PFCスコア
- P:B評価
- F:B評価
- C:B評価
分析データ
- タンパク質(DM):36%
- 脂質(DM):16%
- 炭水化物:26.5%
- エネルギー:381kcal
- 対象年齢:全年齢
エリザベスキャットフードは、ロニー同様に新鮮な原材料を豊富に使用していて、栄養バランスに優れたキャットフードです。
新鮮な生サーモンや脱水サーモン(ディハイドレイテッドサーモン)を中心とした魚類と、脱水鶏肉(ディハイドレイテッドチキン)などを中心とした肉類がメインで使用されています。
通常の加熱調理では失われてしまう、食物繊維やミネラル、ビタミンなどの栄養素を効率よく体内に取り込むことができることが特徴です。
サーモン好きな猫ちゃんはロニーよりこちらが向いているでしょう。
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S ランク 96点
ワールドプレミアム
ハッピーキャット
アトランティックサーモン
PFCスコア
- P:A評価
- F:B評価
- C:B評価
分析データ
- タンパク質(DM):36.3%
- 脂質(DM):16.5%
- 炭水化物:33%
- エネルギー:380kcal
- 対象年齢:成猫・シニア猫
ハッピーキャットアトランティックサーモンは、ドイツ生まれで、世界70か国、3大陸に展開され愛猫の主食として愛用されている世界的キャットフードです。
ドイツは自国の憲法「ドイツ連邦共和国基本法」の中にも「動物保護」という言葉が明記されているほど、世界の中でも動物愛護の活動が進んでいるペット先進国。
そんな動物愛護の国で生まれたハッピーキャットは、原材料や成分値も適切な配合量となっていて、猫の食性にもマッチした作りになっています。
安心して与えられるドイツ製のキャットフード。今まで海外製のキャットフードを試したことの無い方は、お試しあれ。
食べてみた感想は、少しべたつきがあるものの、食感は軽くサクッと食べれてしまう感じです。味もそれほど強くなく、比較的どんな猫にも合いそうな印象です。
バイエルンビーフの食感は噛み応えがあり、粒の大きさも特大でガリガリ食べるのが好きな猫ちゃんには向いていそうな感じです。
ちなみにハッピーキャットには多くの種類があり、その中でも「ファームラム」「スプリングトラウト」「バイエルンビーフ(大粒)」も高評価となっているので、気になる方は「口コミ評価を見る」から詳細記事をご覧ください。
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【完全解説】全14種ハッピーキャットを口コミと成分で徹底評価!