猫砂を食べたときの原因と対処法

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【原因は飼い主?】猫がトイレ砂を食べる対処法を解説!【デオトイレも】

愛猫がいつの間にか猫砂の袋を漁って、食べてしまったことはありませんか?

猫砂にも化学薬品や原料のにおいがして、興味本位で食べてしまうことに注意しなければなりません。

この記事では猫砂を食べてしまった時の対処法やその危険性から、食べてしまう理由までを網羅的に解説しています。

ぜひ最後まで読んでもらって、幸せな猫くらしをできるようにしていきましょう。

食べてしまう原因

  • おなかが空いていて我慢できない時
  • ストレスを抱えている時
  • 目的があり意図的に食べようとしている時

猫砂の基本的な知識を知りたい方は、【猫砂の基本】猫トイレの砂に関する知識でくわしく解説しています。

【猫砂の基本】猫トイレの砂を種類と特徴で分かりやすく徹底解説!

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Contents
  1. 食べた猫砂の量が「少量」の場合は、危険度は低い
  2. デオトイレの砂を食べた場合も少量であれば大丈夫
  3. 食べた量が多い場合は猫の状態をよく観察して。成分によっては注意が必要なこともある
  4. 鉱物系の猫砂を大量に食べた場合の注意点
  5. 【まとめ】猫砂を食べてしまった時の対処法
  6. なぜ猫砂を食べてしまうことがあるの?原因ってなに?
  7. おなかが空いている原因と対処法
  8. ストレスを抱えている原因と対処法
  9. 目的があり猫砂を意図的に食べている原因と対処法

食べた猫砂の量が「少量」の場合は、危険度は低い

猫砂は毒物ではないので、万が一食べてしまっても少量であれば大丈夫なので安心してください。

猫砂を販売しているメーカーの「よくある質問」には次のように載っています。

ライオン商事」の場合 (ニオイを取る猫砂シリーズを販売)

猫砂は食べ物ではありませんので、猫ちゃんが食べないように管理をお願いしております。

もし猫ちゃんが猫砂を食べてしまい体調に不安があるときは、獣医師に相談してください。

なお、猫砂の原料(ベントナイト、紙、木など)は、数粒程度食べた場合には消化吸収されず排出されるので、体調への影響はほとんどありません。

よくあるご質問|ライオン商事株式会社 (lion-pet.jp)

「ユニ・チャーム 」シリカゲル猫砂の場合 (デオサンド、デオトイレ用猫砂を販売)

成分のシリカゲルはとても安定した無害な物質です。

少量であれば万が一食べてしまった場合も、消化されないで通常はそのまま便と一緒に排泄されます。

ただし、元気や食欲がない場合や、嘔吐、下痢などの異常な症状があるときはすぐ獣医師に相談してください 。

猫の商品に関するご質問-ユニ・チャーム ペット (unicharmpet.com)

少量であれば、その後のうんちの確認などをしっかり行えば心配はいりません。

食べた量が多い場合は、猫の様子をよく観察して少しでも異常があれば動物病院に連絡、相談、行けるようであればすぐに連れて行くようにしてください。

ただし、その後も食べ続けてしまうなどの場合は猫砂を変える、食べれないようにするなどの対策が必要になります。

あと、そうそうないと思いますが、とてつもなく大量の猫砂を食べてしまった場合は、吐かせるなどの行為をしないで動物病院へ相談、あるいは連れていくようにしてください。

デオトイレの砂を食べた場合も少量であれば大丈夫

システムトイレの砂は通常の猫砂と違い固まらないタイプのため、食べたときの危険度が違うかもと不安かもしれませんが、公式サイトでの回答に「少量であれば大丈夫」という記載がありました。

出典:ユニ・チャームペットよくある質問

少量であれば消化されずにうんちと一緒に排泄されるため、大丈夫とのことです。

ただしいつも食べてしまう場合などは、知らぬ間に食べてしまっている猫砂の量が多い可能性があるので、猫砂の種類を変えて、食べない猫砂に変更することも検討しましょう。

デオトイレの砂を食べてしまう事例はたくさんある

調べてみたところ、デオトイレの砂を食べてしまう猫ちゃんは結構いることが分かりました。

対処法も様々ありましたが、基本はいろんなタイプの猫砂を試すことで愛猫に合った猫砂を探していくしかありません。

中にはシステムトイレ用の「ひのきのチップ」に変えたら食べなくなったという声もありました。とにかく試していくしかなさそうです。

どうせなら試したいコスパに優れた木質ペレット

デオトイレの猫砂を食べてしまって別の猫砂を検討しているのであれば、コスパがいい木質ペレットを試してみてはいかがでしょうか。

木質ペレットはおおよそ20kg(33L)で2,000~2,500円程度で手に入れることができます。純正のデオサンドが16Lで6,000円なので、1Lあたりで比較すると木質ペレットは約60~75円/1L、デオサンドは約375円/1Lで、5倍以上お得になることが分かります。

もちろんショップやチップの種類のよって価格は違いますが、それでも大幅にコストダウンにつながることは間違いありません。

ポイント

木質ペレットは純正デオサンドの5分の1のコストで済む

弱点として少し粉っぽく崩れてしまうことがありますが、この崩れた粉が下段のシートの上に落ちて、木質ペレットの特徴の除菌消臭効果のあるフィトンチッドによって、安いシーツでもにおいを閉じ込めてくれる効果もあります。

もし何を試そうか迷っている場合は、木質ペレットをまずは試してみてはいかがでしょうか。

食べた量が多い場合は猫の状態をよく観察して。成分によっては注意が必要なこともある

食べた猫砂の量が多かった場合は、食べてしまった猫砂の種類によって危険度や対処法が変わってきます。

紙系の猫砂を大量に食べた場合の注意点

成分は「紙」なので即座に体に悪影響があるかと言えばありません。

人間も紙を食べたからと言って中毒になるわけではないので、それと同様です。

ただし注意点があります。

それは、成分が「紙のみ」であったかという点です。

紙のみであれば様子見で大丈夫ですが、それ以外の成分が入っている場合は、注意が必要です。

注意が必要なのは「吸水性ポリマー」

紙製の猫砂には吸水性ポリマーが含まれていることがあります。

吸水性ポリマーとは

液体を吸水すると膨らむ性質がある物質。

画像出典:高吸水性ポリマー とは?その特徴や用途について詳しく解説!|岡畑興産株式会社 (okahata.co.jp)

吸水性ポリマーは体内に取り込むと、唾液や胃液、体内の水分を吸収して膨らんでしまう可能性があります。

膨らんだ吸水性ポリマーが体内で堆積した場合などは詰まったりする可能性があるので注意が必要です。

大量に吸水ポリマーを食べた可能性がある場合や、そうでなくても、猫の様子に異常があれば動物病院へ連れて行ってください。

食べ続けてしまっている場合は、食べないように別の猫砂へ変えるか、食べないように対策する必要があります。

塩分を摂取すれば、吸水性ポリマーが縮む(水分がでる)可能性はあるが、危険なので絶対にダメ!

塩分を摂取するのは危険を伴うのでやめてください。

吸水性ポリマーは水分を吸収すると膨れるが、周りが濃い食塩水になると、浸透圧の関係で中の水分が漏れ出して、しぼんでいきます。

吸水とは逆の現象です。

しかしこのやり方は、実際に体内でどのような変化が起きるかはわからないので危険です。

理論上はうまくいきそうですが、万が一のことを考えると危険すぎます。

それよりも危険なのが、塩分の取りすぎによる「食塩中毒」です。

最悪の場合は死に至ってしまう場合もあるので、与えないようにしてください。

鉱物系の猫砂を大量に食べた場合の注意点

鉱物系の猫砂の主な成分は「ベントナイト」です。

ベントナイトとはモンモリトナイトを主成分とする粘土鉱物で、用途としては、土木・建築から、化粧品と広い分野で使われ、日本薬局方にも記載されています。

これらのことからも分かるように、ベントナイト自体はそこまで危険性は高くありません

なので大量に食べてしまった場合は様子を見て、排便の状況や、猫の様子がおかしい場合は動物病院へ連れて行ってください。

注意が必要なのは「粉じん」

鉱物系の猫砂は「粉じん」を吸い込まないように注意してください。

具体的な症例などは報告されていませんが、鉱物系(ベントナイト)は、有害性の区分が第1種粉じんに指定されています。

要は注意が必要なのは「誤食による消化器系への影響」ではなく、「吸引による呼吸器系への影響」ということです。

粉じんを大量に吸い込んでしまうと、呼吸器の機能が低下してしまう可能性(症例の報告はない)も考えられるので、吸い込まないように注意してください。

防腐剤や防カビ剤などの添加物には注意

猫砂には長持ちさせるために添加物が入っていることが多いです。

特におから系の猫砂には、防腐剤などの添加物が入っている可能性があります。

他の猫砂にも入っている可能性があるので、誤食後に猫の様子がおかしければ病院で診てもらうようにしてください。

【まとめ】猫砂を食べてしまった時の対処法

猫砂を食べてしまった時の対処、確認点

少量の時は基本的には大丈夫。猫砂販売メーカーのホームページにも載っている。

大量の場合もあわてる必要はないが、成分によっては注意が必要なので、少しでも猫の様子に異常があれば動物病院へ。

その後の排便の状況や、食欲の低下が無いかなどに注意すること。

なぜ猫砂を食べてしまうことがあるの?原因ってなに?

なぜ猫砂を食べてしまうのか?

猫砂を食べてしまう状況には2つの状況があります。

「自ら食べてしまう」場合と、「間違って食べてしまう」という2点です。

「自ら食べてしまう」時の状況

自ら食べてしまう時は次のような時に起こります。

状況

  • おなかが空いていて我慢できない時
  • ストレスを抱えている時
  • 目的があり意図的に食べようとしている時

自ら食べてしまう状況はこの3つが考えられます。

次に原因について触れていきます。

おなかが空いている原因と対処法

おなかが空いている原因は次のようなものがあります。

原因

  • キャットフードの量が足りていない(個体差あり)
  • 病気によって、過食状態にあるため
  • ステロイド剤を投与中で、その作用として食欲が増加している

健康だけど、単純にキャットフードが足りていない時と、病気や薬の作用によって食欲が増加しているときなどが挙げられます。

キャットフードの量が足りていない時の対処法

対処法としては、キャットフードの量が足りていない時は、まずは必要なキャットフードの量を、猫の体格や体重から最適なキャットフードの量を算出します。

キャットフードの最適量をできるだけ量るようにして与えてください。

それでも欲しがる猫もいると思いますが、おねだりするたびに与えると常におねだりするようになるので、そこは心を鬼にして我慢してください。

猫砂を食べそうになったら、叱るなどの方法も取ってみてください。

行動が活発な猫の場合や、手術後の場合、多頭飼い時の可能性もある

とても元気がよくて、活動が活発な猫は体格が同じで動かない猫より多くのエネルギーを欲しがります。要は消費カロリーが多いということです。

その他にも、避妊、去勢手術後のホルモンバランスの乱れから食欲が増加することもあります。

また、多頭飼いでたくさんの猫にまとめてキャットフードを与えてる場合などの時も、一部の猫が食べれていない場合などの可能性も有ります。

いずれにしても様子を見て、本当の原因を見つけてあげて、最適な対処をするようにしてください。

病気によって、過食状態の時の対処法

対処法としては、病気のことをよく知って、猫の食欲が病気によるものなのか、それとも必要な範囲内の食欲なのか正しくを判別することが大切になります。

ステロイド剤を投与中で、食欲が増加しているときの対処法

ステロイド剤を投与していると、薬の作用により食欲が増加することがあります。

処方されているステロイド剤を自分の判断でやめることはできませんので、医者に相談して、与えるキャットフードの種類や量を与えすぎることなく適量を与えるようにしてください。

ストレスを抱えている原因と対処法

ストレスの原因には次のようなものが考えられます。

ストレス要因

  • 多頭飼いで他の猫との関係性がよくない
  • トイレ環境がよくない
  • 食事環境がよくない
  • 新しい家にやってきて慣れていない
  • 大きな音が頻繁にする
  • 嫌なニオイがいつもする・・・など

身の回りのちょっとした変化でストレスを感じることがあります。

ストレスを感じているときの対処法

対処法としては、ストレスを感じていることを排除することです。

すべてが難しい場合は出来るだけストレスが無い環境を作ってあげるようにしてください。

原因対処法の例
多頭飼いの関係性生活空間を分ける、ケージを使う
トイレ環境がよくない捨てる回数を増やす、消臭力の高い猫砂を使う、トイレを頻繁に洗う、数を増やす
食事環境がよくない酸化しないように保管、お皿を猫の数用意、水飲み場を増やす、種類を変える
新しい家猫自身のにおいのついたものを近くに置く、ケージを用意、周りを囲ってあげる、ずっと近くにいる
大きな音音がしそうなものを片付ける、カーテンを付ける、できるだけ静かな場所を用意
嫌なニオイにおいの強いものは置かない、換気をする、脱臭機を使う、風通しを良くする
原因と対処法の例

目的があり猫砂を意図的に食べている原因と対処法

意図的に食べている原因は次のようなものが考えられます。

原因

  • 過去に猫砂を食べたときにおやつが出てきた
  • 過去に猫砂を食べたときにフードが出てきた
  • 過去に猫砂を食べたときにかまってくれた
  • 過去に猫砂を食べたときに撫でてくれた

このようなことが考えられます。

要は、「猫砂を食べるといいことがある」と学習してしまっている可能性があるということです。

猫は賢いので「これをするとこうなる」という状況のことを覚えます。

そして次も同じようなことをしてしまうことがあります。

対処法は"良くないこと"をしたときは、良くないことが起きると覚えさせる

対処法としては、猫がよくない行動をしたときはしっかりと「注意をする」ということです。

よくない行動をしたときに、おやつで釣ったりとか、「ダメだよー」と言いながらついつい撫でてしまいたくなりますが、それをするとよくないことをすればいいことが起きると学習してしまいます。

良くないことをしたときは、「こらッ!」などとしっかり叱るなどをして、良くないことは良くないことと理解させましょう。

どうしても注意できない場合や、猫が怖がってしまう場合は「なにもしない」

猫がかわいそうで、あるいは可愛すぎて叱れない場合や、臆病な猫で叱ることでストレスになってしまいそうな場合は、「何もリアクションをしない」ことを試してみてください。

良くないことをしたときに何もしなければ、「なーんだ、何もしてくれないから、もうやめニャン」って思ってくれます

人間の時と同じなのかもしれません。

悪いことをしたときに、無視をすると次からしなくなるなんてことがあります。

いずれにしても愛猫のことをよく観察して、対処法を決めていくことが大切です。この記事を繰り返し読んで、愛猫に合った対処法をしていきましょう。